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09月08日-01号

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  1. 金ケ崎町議会 2016-09-08
    09月08日-01号


    取得元: 金ケ崎町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-01
    平成28年  9月 定例会(第5回)            平成28年第5回金ケ崎町議会                定例会会議録議 事 日 程 (第1号)                    平成28年9月8日(木)午前10時00分開会       開  会日程第 1  会議録署名議員の指名日程第 2  会期の決定日程第 3  請願常任委員会付託日程第 4  議案第17号 平成27年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定について日程第 5  議案第18号 平成27年度金ケ崎町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に              ついて日程第 6  議案第19号 平成27年度金ケ崎町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につ              いて日程第 7  議案第20号 平成27年度金ケ崎町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認              定について日程第 8  議案第21号 平成27年度金ケ崎町訪問看護ステーション事業特別会計歳入歳              出決算認定について日程第 9  議案第22号 平成27年度金ケ崎町介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい              て日程第10  議案第23号 平成27年度金ケ崎町浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定につ              いて日程第11  議案第24号 平成27年度金ケ崎町国民健康保険診療施設特別会計歳入歳出決              算認定について日程第12  議案第25号 平成27年度金ケ崎町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定              について日程第13  議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定につ              いて日程第14  一般質問       延  会〇出席議員(16名)   1番  青  木  俊  悦  君    2番  千  葉  良  作  君   3番  阿  部  典  子  君    4番  高  橋  美 輝 夫  君   5番  有  住     修  君    6番  巴     正  市  君   7番  阿  部  隆  一  君    8番  及  川  み ど り  君   9番  千  葉  正  幸  君   10番  山  路  正  悟  君  11番  梅  田  敏  雄  君   12番  千  田     力  君  13番  千  葉  和  美  君   14番  千  葉  正  男  君  15番  佐  藤  千  幸  君   16番  伊  藤  雅  章  君〇欠席議員(なし)〇説明のため出席した者       町        長     髙  橋  由  一  君       副    町    長     小 野 寺  正  徳  君       教    育    長     新  田     章  君       監  査  委  員     金  田  正  幸  君       参 事 兼総合政策課長     高  橋     修  君       財  政  課  長     千  葉  達  也  君       会計管理者兼税務課長     高  橋  真 貴 子  君       住  民  課  長     小  澤  龍  也  君       保 健 福 祉 センター     千  田  美  裕  君       事    務    長       子 育 て 支 援 課 長     及  川  美 奈 子  君       生 活 環 境 課 長     阿  部  一  之  君       商 工 観 光 課 長     高  橋  文  浩  君       農 林 課 長(兼)     髙  橋  義  昭  君       農 業 委員会事務局長       建  設  課  長     菅  原     睦  君       水 処 理センター所長     高  橋  宏  紀  君       教 育 次 長(兼)     千  田  浩  身  君       学校給食センター所長       中 央 生 涯 教 育     伊  藤  明  穂  君       セ ン タ ー 所 長 〇本会議に出席した事務局職員       事  務  局  長     後  藤  清  恒       副    主    幹     千  田  美  和       主        事     滝  田  美  優 △開会及び開議の宣告 ○議長(伊藤雅章君) ただいまから平成28年第5回金ケ崎町議会定例会を開会いたします。 ただいまの出席議員は16人であります。 定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 直ちに本日の会議を開きます。 ここで申し上げますが、上着の脱着については、それぞれ適宜とっていただきますようにお願いします。                                (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(伊藤雅章君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりでございます。 △諸般の報告 ○議長(伊藤雅章君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告を行います。 議長の報告は、印刷をもって配付のとおりでございますので、ご了承願います。 これで諸般の報告を終わります。 行政報告を行います。 町長から行政報告を行いたい旨申し出がありました。これを許します。  町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 行政報告を行います。 報告の前に、さきの台風10号で沿岸地方を主体に大変な被害、被災をいたしました。被災をされました方々に対しまして、そしてお亡くなりになったと、こういう方もいらっしゃいます。そういう方々に対するお見舞いとお悔やみを申し上げさせていただきたいと思います。そしてまた、大変な状況でございますけれども、一日も早い復旧復興、もとの生活に戻りますことをご祈念申し上げたいと思いますし、私たちもいろんな形で、その支援ができればと、こう思うところであります。 さて、9点にわたりまして行政報告をさせていただきます。 第1点目は、中国長春市からの研修員受け入れについてでございます。6月17日、中国長春市人民政府国有資産監督管理委員会主任の王晗さんが来庁いたしました。王さんは、11月18日までの約5カ月間にわたりまして、友好都市交流のかけ橋として、各種事業を通じて町民との交流や行政サービス、事業運営について行政研修を行う予定でございます。 2点目は、企業の新規立地等についてであります。6月23日、株式会社サンケミカル、本社は静岡県富士市でございます。永沢林蔵寺の旧ミネベア音響の空き地工場、2,621平米でございますが、ここに立地を決定いたし、当町と企業立地協定を締結いたしたところでございます。同社は、主に自動車用プラスチック部品を製造し、北上市内に立地している東北工場の業務拡張に伴い新たに空き工場を取得したもので、8月4日から株式会社サンケミカル東北金ケ崎工場として東北工場の従業員を兼務させて操業しており、今後は新規採用を含めまして11名程度の従業員を配置すると、こういう予定でございます。 なお、同社からは町の観光振興に役立ててほしいとのことで、アースくん、パーラちゃん、ガースくんの絵柄をあしらった自転車3台を寄贈いただきました。役場庁舎エントランスホールにそれを展示させていただいたところでございます。 3点目は、城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区15周年記念事業についてでございます。6月26日、金ケ崎町城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区国選定15周年記念事業として、当地区及び街地区体育館を会場に記念式典及び祝賀会等を開催いたしました。地元の街地区自治会連合会においては、仙台藩士の行列やお出迎えの再現等が行われたところでございます。 4点目、熊本地震災害に係る熊本市への見舞金の贈呈についてでございます。6月30日、4月14日に発生いたした熊本地震により、当町と交流のあった旧城南町、現在の熊本市南区でございますが、甚大な被害に遭われ、熊本へ見舞金として100万円を送ったところでございます。 5点目は、「金ケ崎の戦後70年」の発刊についてでございます。戦後70年間の町の変遷を行政、経済、産業及び文化等、これまでの金ケ崎町史とは異なる形にまとめました「金ケ崎の戦後70年」、A5判でモノクロの281ページでございます。この7月に発刊をいたしました。500部を発刊いたしましたが、1部については1,080円で、中央生涯教育センターにおきまして販売をいたしておるところでございます。 6点目、希望郷いわて国体金ケ崎町炬火イベントの実施についてでございます。8月6日、金ケ崎町役場前の金ケ崎夏まつり会場で希望郷いわて国体金ケ崎町炬火イベントを実施しました。町内6生活圏をめぐるコースを町民と186人のランナーが炬火をつないで走ったところでございます。 7点目、交通死亡事故ゼロ1000日達成及び3カ年継続決意表明についてであります。9月1日、8月31日に金ケ崎町内の交通死亡事故ゼロ1000日を達成したことに伴い、役場において岩手県交通安全対策協議会、会長は達増拓也氏でございます、から表彰状が授与され、当町としては初受賞となりました。さらに、3カ年達成を目標に継続して取り組んでいく旨、決意表明が行われたところでございます。 8点目でございます。台風10号に伴う岩泉町へのお見舞いについてでございます。9月1日、8月30日に本県に上陸をした台風10号に伴う災害によって甚大な被害に見舞われた岩泉町に対し、お見舞いとして白米600キログラムを送ったところでございます。 9点目は、入札状況についてでございます。別紙の資料のとおりでございますので、説明は省略をさせていただきます。 以上で行政報告を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これで行政報告を終わります。 △送付された付議事件の報告 ○議長(伊藤雅章君) 本定例会に送付された議案の報告を行います。 本定例会に送付された付議事件は、ご配付されている議案書目録のとおり、報告第1号 平成27年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告についてから議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定についてまで、報告1件、人事案件3件、条例案件2件、議決案件1件、平成28年度各会計補正予算10件、平成27年度一般会計及び各特別会計並びに平成27年度企業会計決算認定合わせて10件、以上27件であります。 なお、議案の朗読は省略いたします。 △会議録署名議員の指名 ○議長(伊藤雅章君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第112条の規定によって、議長において9番、千葉正幸君、10番、山路正悟君を指名いたします。 △会期の決定 ○議長(伊藤雅章君) 日程第2、会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から9月21日までの14日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、会期は本日から9月21日までの14日間と決定いたしました。 なお、会期中の会議予定等は、お手元に配付の会期日程表のようにご了承願います。 お諮りいたします。議案調査、委員会審議等の都合により、9月10日、11日、13日、17日、18日、19日の6日間を休会としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、9月10日、11日、13日、17日、18日、19日の6日間を休会とすることに決定いたしました。 △請願常任委員会付託 ○議長(伊藤雅章君) 日程第3、請願の常任委員会付託を行います。 本定例会に受理した請願、陳情は、お手元に配付の請願・陳情文書表のとおりであります。 これより請願について紹介を求めます。 請願第3号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度二分の一復元を求めることについての請願書の紹介を求めます。 14番、千葉正男君。           〔14番 千葉正男君登壇〕 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉正男でございます。請願を朗読をもってご説明申し上げます。            (以下、「請願書」により朗読説明のため記載省略) 以上で説明を終わりますが、同僚議員のご賛同をいただきますようお願いを申し上げます。
    ○議長(伊藤雅章君) 次に、請願第4号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願の紹介を求めます。 2番、千葉良作君。           〔2番 千葉良作君登壇〕 ◆2番(千葉良作君) 請願第4号を朗読をもって紹介したいと思います。           (以下、「請願書」により朗読説明のため記載省略) 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(伊藤雅章君) 以上で請願の紹介を終わります。 お諮りいたします。請願・陳情文書表のとおり、所管の常任委員会に付託することにご異議ありませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、請願・陳情文書表のとおり常任委員会付託と決定いたしました。 △議案第17号から議案第26号までの一括上程、説明、監査委員報告、決算審査特別委員会設置、委員会付託 ○議長(伊藤雅章君) 日程第4、議案第17号 平成27年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第13、議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定についてまで、10件一括議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、日程第4、議案第17号 平成27年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第13、議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定についてまで、10件一括議題とすることに決定いたしました。 お諮りいたします。ただいま一括議題となりました議案の朗読を省略し、直ちに提案理由の説明を求めることにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、提案理由の説明を求めます。 副町長。           〔副町長 小野寺正徳君登壇〕 ◎副町長(小野寺正徳君) あらかじめ説明資料を配付しておりますので、その説明資料を朗読して提案説明をさせていただきます。 日程第4、議案第17号 平成27年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第13、議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定についてまで、10会計について提案説明させていただきます。要旨のみとさせていただきます。 それでは、初めに日程第4、議案第17号 平成27年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は90億5,070万2,709円で、予算額に対しまして執行率は100.9%であります。以下、執行率につきましては予算額に対しての割合であります。歳出決算額は86億4,398万8,229円であり、執行率は96.4%で、歳入歳出差引額は4億671万4,480円であります。そのうち翌年度へ繰り越すべき財源は1億386万4,000円で、実質収支額は3億285万480円であります。実質収支額のうち地方自治法第233条の2の規定により財政調整基金に繰り入れする額は1億6,000万円であります。 主なものについて説明させていただきます。初めに、歳入でありますが、町税におきまして、法人町民税が大幅な減収となったことによりまして、約27億600万円であり、前年度比較で4.9%の減となりました。地方消費税交付金につきましては、消費税率の引き上げが影響したことにより約3億2,100万円で、前年度比60.8%の増となりました。地方交付税につきましては、総務大臣通知及び震災復興特別交付税の増のため約24億1,300万円で、0.7%の増となりました。国庫支出金につきましては、社会資本整備総合交付金(荒巻・東町線)を初め、社会保障・税番号制度システム整備費補助金年金生活者等支援臨時福祉給付事業費補助金等の増があったことから約9億5,400万円で、6.8%の増となりました。県支出金につきましては、利用自粛牧草等処理円滑化事業補助金多面的機能支払交付金等により約9億900万円で、9.5%の増となりました。財産収入につきましては、土地開発公社解散に伴う出資金返戻金及び分譲宅地の売却により約5,100万円で、246.6%の増となりました。繰入金につきましては、財政調整基金からの繰り入れの減により約4億7,900万円で、40.9%の減となりました。諸収入につきましては、前年度の土地開発公社貸付金の償還が皆減となったことにより約1億1,100万円で、62.6%の減となりました。また、町債におきましては、農業農村整備事業、道路橋梁事業、緊急防災減災事業及び通学バスの整備事業に係るもの及び臨時財政対策債によりまして、約6億2,400万円で、13.9%の減となりました。 次に、歳出であります。総務費につきましては、財政調整基金及び公共施設設備維持整備基金等への積み立ての減があったものの、新町誕生60周年記念事業のほか、社会保障・税番号制度発足に伴う電算システムの改修や地方版まち・ひと・しごと創生事業により約17億7,400万円で、17.9%の増となりました。民生費につきましては、子育て世帯臨時特例給付金臨時福祉給付金事業により約16億3,300万円で、2.0%の増となりました。農林水産業費につきましては、多面的機能支払交付金事業により約7億5,600万円で、10.6%の増となりました。土木費につきましては、町道舗装補修工事、町道新設工事を行ったものの、除雪対策費の減及び前年度の森山陸上競技場整備事業の皆減により約10億9,500万円で、16.4%の減となりました。教育費につきましては、通学バスの購入、再生可能エネルギー設備整備工事を行ったものの、前年度の金ケ崎要害歴史館建設工事の皆減により約10億1,800万円で、11.3%の減となりました。また、公債費におきましては、定時償還を行い約11億8,800万円で、15.6%の減となったところであります。 次に、日程第5、議案第18号 平成27年度金ケ崎町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は18億5,145万1,936円で、執行率は105.7%であります。歳出決算額は17億1,612万7,372円であり、執行率は98.0%で、歳入歳出差引額は1億3,532万4,564円であります。実質収支額も同額であります。国保2,023世帯、国保被保険者3,401人(町人口に占める割合21.3%)に対する保険給付費、後期高齢者支援金共同事業拠出金等に係る歳入歳出であります。 次に、日程第6、議案第19号 平成27年度金ケ崎町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は5億5,558万8,354円で、執行率100.7%であります。歳出決算額は5億4,305万4,178円で、執行率は98.4%であり、歳入歳出差引額は1,253万4,176円で、実質収支額も同額であります。都市計画区域内の受益者に対する維持管理を中心とする下水道事業であります。 次に、日程第7、議案第20号 平成27年度金ケ崎町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は4億5,630万7,787円で、執行率99.3%であります。歳出決算額は4億4,013万740円で、執行率は95.8%であり、歳入歳出差引額は1,617万7,047円で、実質収支額も同額であります。農業集落排水区域内の受益者に対する維持管理を中心とする下水道事業であります。 次に、日程第8、議案第21号 平成27年度金ケ崎町訪問看護ステーション事業特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は2,472万4,995円で、執行率103.6%であります。歳出決算額は2,290万434円で、執行率は96.0%であり、歳入歳出差引額は182万4,561円で、実質収支額も同額であります。病気やけが等で在宅療養を受けている者に対しての訪問看護事業であります。 次に、日程第9、議案第22号 平成27年度金ケ崎町介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてであります。介護保険事業勘定介護サービス事業勘定を合わせた歳入決算額は14億1,405万5,010円で、執行率は99.5%であります。歳出決算額は13億8,666万3,631円で、執行率は97.6%であり、歳入歳出差引額は2,739万1,379円で、実質収支額も同額であります。介護を必要とする高齢者(要介護・要支援認定者数763人、うち介護サービス受給者723人)に対する保険給付や地域支援事業であります。 次に、日程第10、議案第23号 平成27年度金ケ崎町浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は3,646万2,584円で、執行率は98.1%であります。歳出決算額は3,453万7,042円で、執行率は92.9%であります。歳入歳出差引額は192万5,542円で、翌年度へ繰り越すべき財源は17万8,000円で、実質収支額は174万7,542円であります。整備基数は、5人槽4基、7人槽6基の計10基であります。公共下水道及び農業集落排水事業の区域以外を対象とする下水道事業であります。 次に、日程第11、議案第24号 平成27年度金ケ崎町国民健康保険診療施設特別会計歳入歳出決算認定についてであります。医科勘定と歯科勘定を合わせた歳入決算額は3億4,714万7,749円で、執行率は104.7%であります。歳出決算額は3億2,160万3,300円で、執行率は97.0%であり、歳入歳出差引額は2,554万4,449円で、実質収支額も同額であります。国保金ケ崎診療所及び国保金ケ崎歯科診療所における医療の提供及び健康管理事業等を主な内容とするものであります。 次に、日程第12、議案第25号 平成27年度金ケ崎町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてであります。歳入決算額は1億2,068万4,153円で、執行率は100.7%であります。歳出決算額は1億1,947万6,783円で、執行率は99.6%であります。歳入歳出差引額は120万7,370円で、実質収支額は同額であります。本特別会計の主な内容は、町が徴収した保険料を岩手県後期高齢者医療広域連合へ納付するものであります。 次に、日程第13、議案第26号 平成27年度金ケ崎町水道事業会計利益の処分及び決算認定についてであります。収益的収入は、消費税納付額を差し引きまして3億4,627万6,293円であります。一方、費用は同様に、消費税納付額を差し引きまして3億116万91円であり、純利益は4,511万6,202円であります。給水人口1万5,448人、給水戸数5,312戸、町全体の普及率は96.8%で、対前年度0.6%、53戸増となっております。また、建設改良工事として、和光地区老朽管の更新工事並びに町道荒巻・東町線、国道4号線交差点改良工事に伴う移設工事等を実施したところであります。 平成28年9月8日提出、金ケ崎町長、髙橋由一。 以上、日程第4、議案第17号から日程第13、議案第26号までの決算認定に係る提案理由の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 説明が終わりました。 これより会議規則運用例規60の規定に基づき、監査委員から決算審査結果の報告を求めたいと思います。 なお、水道事業会計に係る決算審査結果の報告については、前の代表監査委員であります髙橋順一氏が退任しておりますので、意見書の配布のみとし、今回は一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに各基金運用状況に係る決算審査結果の報告としたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、監査委員から決算審査の報告を求めることに決定いたしました。 決算審査結果の報告を求めます。 監査委員、金田正幸君。           〔監査委員 金田正幸君登壇〕 ◎監査委員(金田正幸君) 6月の定例議会で議員の皆さんの承認をいただき、7月1日から監査委員に就任しました金田です。よろしくお願いいたします。 それでは、お手元の資料、審査資料です。1ページをお開きいただきたいと思います。平成27年度金ケ崎町一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに各基金運用状況の審査意見について報告いたします。           (以下、「金ケ崎町一般会計及び特別会計歳入歳出決            算並びに各基金運用状況の審査意見書」により説明            のため記載省略) ○議長(伊藤雅章君) 監査委員の報告が終わりました。 お諮りいたします。本案件は、決算審査特別委員会を設置して、これに一括して審査付託したいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第17号から議案第26号までは決算審査特別委員会を設置し、これに一括して審査を付託することに決定いたしました。 △決算審査特別委員会委員の選任について ○議長(伊藤雅章君) お諮りいたします。 ただいま決定されました決算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条の規定に基づき議長を除く全員を指名したいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、議長を除く全員を決算審査特別委員会委員に指名することに決定いたしました。 △決算審査特別委員会委員長、副委員長の選任について ○議長(伊藤雅章君) お諮りします。 ただいま設置されました決算審査特別委員会委員長及び副委員長を委員会条例第6条第2項の規定によって選任したいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、決算審査特別委員会委員長及び副委員長の選任をすることに決定いたしました。 ただいま決定されました決算審査特別委員会委員長及び副委員長選任についてを日程に追加し、直ちに議題といたします。 お諮りいたします。本選任は、金ケ崎町議会委員会条例第6条第2項の規定により、委員会を開催して委員長及び副委員長の互選をし、その結果を本会議再開の後、年長委員より報告をしていただくことにしたいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 したがって、委員会を開催して、委員長及び副委員長の互選をし、その結果を本会議再開の後、年長委員より報告をしていただくことに決定いたしました。 委員会開催のため、暫時休憩をいたします。            休憩(午前11時00分)                                                    再開(午前11時15分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 決算審査特別委員会委員長及び副委員長の互選の結果を報告願います。 9番、千葉正幸君、自席でお願いします。 ◆9番(千葉正幸君) ただいま決算審査特別委員会を開催し、委員長、副委員長の互選をいたしました。委員長には14番、千葉正男委員、副委員長には6番、巴正市委員、以上のように決定されましたので、報告をいたします。 ○議長(伊藤雅章君) どうもご苦労さまでした。 ただいま決算審査特別委員会から報告があったとおり、決算審査特別委員会委員長には14番、千葉正男君、同副委員長には6番、巴正市君、以上のとおり決定されました。 △委員長、副委員長就任の挨拶 ○議長(伊藤雅章君) ただいま決定されました委員長及び副委員長のご挨拶をいただきます。 決算審査特別委員会委員長、14番、千葉正男君。           〔決算審査特別委員会委員長 千葉正男君登壇〕 ◆決算審査特別委員会委員長(千葉正男君) 14番、千葉正男でございます。本日設定されました平成27年度決算審査特別委員会、委員の皆さんのご推薦をいただきまして、委員長を仰せつかりました。大変ありがとうございます。その責任は大変大きなものがあるなと思っております。 決算ですので、使ってしまったお金だという思いもあろうかと思いますけれども、ぜひ最少かつ最大な予算執行がされたのか、あるいは予算審議においていろんな審議されたのが、この27年度にそのとおり実行されたものなのか、あるいはその予算の執行した時期が適正な時期なのか、あるいはその中身が町民のために使われたものかなどなど、決算において着目するところはいっぱいあろうかと思います。どうぞ皆様の活発なる発言をいただきたいと思います。 運営に当たりましては、副委員長とよく相談しながら進めてまいりたいと思います。 なお、決算審査特別委員会は、9月15日木曜日1時半から本議場で開催いたしますので、皆様のご出席を口頭をもってお願い申し上げて御礼といたします。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、決算審査特別委員会副委員長、6番、巴正市君のご挨拶をいただきます。           〔決算審査特別委員会副委員長 巴 正市君登壇〕 ◆決算審査特別委員会副委員長(巴正市君) 6番、巴正市でございます。ただいまは、決算審査特別委員会副委員長を仰せつかりまして、大変光栄に思っているところでございます。また、事の重大さを痛感しているところでございます。 微力ではございますが、委員各位並びに町当局のご支援、ご協力を得ながら千葉委員長を補佐し、スムーズな委員会運営に努めてまいりたいと思いますので、何とぞよろしくご支援のほどお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) お諮りいたします。 時間は早いのでありますが、昼食のため休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後1時30分まで休憩を宣します。            休憩(午前11時19分)                                                    再開(午後 1時30分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開をいたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 △一般質問 ○議長(伊藤雅章君) 日程第14、一般質問を行います。 一般質問は、あらかじめ通告されておりますので、通告の順に従って質問を許します。 10番、山路正悟君。           〔10番 山路正悟君登壇〕 ◆10番(山路正悟君) 10番、山路正悟でございます。町長には、ILC国際リニアコライダーについてと防災対策について、教育長にはILCに関連した質問をいたします。 最初に、ILCについての質問をします。町長は、28年度の施政方針で国際リニアコライダー、以下ILCといいます、ILCについて、まちづくりにどのような形で生かしていくかなど、企業の参加もいただきながら検討したいと示されました。ILC計画の概要や招致、建設候補地、建設時期等については、これまでの報道や講演会などを通して理解が深まっているものと推測しております。 私がILCに関する質問を最初に取り上げたのは、平成23年9月議会での一般質問でした。この件に関しての質問は、25年6月まで合わせて3回行っております。当初の答弁では、ほとんど情報がないため、どの程度かかわりを持てるかは未知だとか、県などと歩調を合わせながら誘致活動をしたいなどと答弁しました。また、2回目、3回目の答弁では、県や近隣市町と連携し、ポスター等の掲示も含めて対応するとか、関係市町と歩調を合わせ普及啓発事業に取り組んでいくといったような答弁でした。その後ILCに関する情報量も多くなり、さらには県や奥州市などの誘致活動も活発になってきたことから、町も追随するだろうと期待をしておりました。しかし、現状では期待どおりの誘致活動にはなっていないように思います。 そこで、次の8点について質問いたします。 まず1つ目ですが、ILCについて、企業とともに検討していることとは何をどのように検討しているのでしょうか。また、検討しているとすれば、その進捗状況はどうなっているのでしょうか。 次に、過去の質問に県と歩調を合わせながら誘致活動をしたいとか、近隣市町と連携し対応する、また関係市町と歩調を合わせ普及啓発事業に取り組んでいくといったような答弁がありましたが、現況はどうなっているのでしょうか。 3つ目に、ことし6月11日に奥州市のZホールで「ILC誘致実現と地域社会の展望」についてのシンポジウムが開催されました。パネリストとして髙橋町長や一関市長、奥州市長、そして平泉町長ら6人が持論を展開されました。その中で町長は、金ケ崎町はILCの建設の中心から外れ中流域にある、また一関市や奥州市とは違った立場での対応が必要だと発言をされました。これらの発言の趣旨は何だったのでしょうか。 同様に、国際学術都市として2市2町は協力し合っていかなければならないとも話されました。これは、ILCの実現を前提として話されたものと推測しましたが、改めてその真意、お考えをお聞きします。 また、ILCの研究圏となり、ILC専門学校ができればよいのだがと話をされました。これは、当町が研究圏にあり、当町にこのような学校ができればよいと考えているように解釈できるのですが、果たしてどのような考えのもとで発言されたのでしょうか。 6点目ですが、ディスカッションで奥州市長は、奥州市には国立天文台水沢VLBI、これは超長基線電波干渉法の略称なそうでございますが、このVLBI観測所がある、一関市長は、農林業とILCとの連動がうまくいけば相当の雇用創出が期待できる、また平泉町長は、奥州市前沢区、一関市、平泉町の北上川東部流域を世界農業遺産に登録しようと協議をしているなどとILC誘致に関連づけた話をされました。当町には優秀な企業が岩手中部工業団地に立地しており、ILC誘致に関しては他市町にはないものを持っております。このようなことから、もっと活発な誘致活動をするべきだと思うのですが、いかがでしょうか。 次に、高エネルギー加速器研究機構、略称KEKといいますが、このKEKの前機構長を務め、現在は岩手県立大学の学長であります鈴木厚人氏は、外国人は路線感覚が日本人と全く違い、列車をほとんど利用しない、道路さえあればほとんど車で通うと何回も話をされました。これは何を言っているのかといいますと、通勤距離が遠くても、住環境の整ったところに空き家などを探して住むということなそうでございます。 町では、年々空き家がふえつつありますが、ILCの誘致が実現するという前提と、景観や防犯等も勘案して、これまで以上に空き家対策に取り組むべきではないでしょうか。 ILCの最後は、教育長への質問になります。ILCを意識した子供たちへの取り組みについて、教育長に質問した経緯があります。教育長は、高度かつ専門的で教科に関連づけての指導は難しい、現在の英語力を充実させることにより、将来のILC設置で集う世界各国の研究者や家族、子供たちとの交流に役立つものと考えると答弁をしました。当時としては、それが精いっぱいの答弁だったと、このように思っております。 さて、質問から5年経過した今、ILCに対する理解度、情報量も相当のレベルに達しているものと思います。また、他市の中学校などでは中学校ILC出前授業を行うなど、子供たちを対象とした取り組みも見受けられます。ILCは、子供たちに夢と希望を与えるものであり、また将来は子供たちがILCを担っていくことになると思います。児童生徒を対象とした取り組みについてどうお考えでしょうか。 次に、防災対策についての質問をいたします。まず、このたびの台風10号でお亡くなりになられました方々、被災されました方々、そして4月に起きた熊本地震でお亡くなりになられました方々、被災されました方々に対しまして、慎んでお悔やみを申し上げますとともに、お見舞いを申し上げます。一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。 さて、ことし4月14日夜及び16日未明以降、熊本県や大分県で発生したマグニチュード7.3、震度7の熊本地震は、死者49人、現在は大学生の方がお一人加わりまして50人となったようでございます。そして、住宅被害が約6万9,000棟、この数字は5月9日現在でありますが、大規模な災害となりました。マグニチュード7.3は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震、いわゆる東日本大震災の9.0には及びませんが、強さとしては気象庁が設定している震度階級最高の7でした。今回の熊本地震は、日奈久断層帯や布田川断層帯が引き起こしたとされております。東北地方太平洋沖地震においても、宮城県栗原市で震度7を観測したほか、震度6強から5強を観測したところも相当数に上り、全国各地で震度1以上が観測されました。 そこで、次の2点について質問いたします。 1つ目ですが、岩手県内にも雫石盆地西縁断層帯、真昼山地東縁断層帯、北上低地西縁断層帯などがあります。中でも北上低地西縁断層帯は、北上市岩崎新田から奥州市胆沢区まで約24キロにわたって延びております。この断層帯を震源とする地震が発生したら、大規模災害につながることが予想されますが、具体的な対策はあるのでしょうか。 次に、昭和63年8月に当町で発生した集中豪雨による災害では、町内の主要河川にかかる橋梁はほとんど損壊し、地域によっては田畑までもが流出するという想定外の大災害となりました。災害は忘れたころにやってくると言われておりますが、対策は万全でしょうか。 以上、2点10項目についてご答弁を求めます。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 10番、山路議員のご質問にお答え申し上げます。教育長にもお尋ねでございますが、先に私のほうから答弁をさせていただきます。 初めに、国際リニアコライダー、以下ILCと申し上げさせていただきます、この誘致への取り組みについてお答えをいたします。 最初に、ILC実現に向けて企業とともに検討している、このことについてでございます。現在国ではILC候補地の選定の調査を行っておりますが、まだ誘致段階であることから、町内企業は動向をうかがっておると、こういう状況でございます。そのため、町としては県内企業の加速器関連産業への参入促進のため、産学官の交流、連携機会の創出等を行っているいわて加速器関連産業研究会に加入をし、町内企業参入のための情報提供に努めているところでございます。 また、町では本年1月18日に立地企業代表者向けに講演会を開催いたしました。ILC誘致の現状及び今後の予定について認識を共有いたしたところでございます。 さらに、今年度は地元企業がILC参加の可能性を探るためのILC技術セミナーを開催しております。同セミナーは、岩手県立大学、岩手県、岩手工業技術センター及びいわて加速器関連産業研究会の共催によるものでございまして、8月27日に岩手県立大学キャンパス内において開催をされたものであります。 ILC建設にどのような部品が使われているか、あるいは部品の製造にはどのような技術が必要かなどの説明を受け、県内の企業が参入の可能性を探る場となっております。今後も同様のセミナーは開催予定をいたしているところであり、町内企業へ案内をしていくと、こういう考えであります。 次に、県と歩調を合わせた誘致活動、近隣市町と連携した対応、関係市町と歩調を合わせた普及啓発活動の事業の現況についてでございます。現在近隣市町のみでの連携事業は行っておりません。しかし、当町ではさきに述べましたいわて加速器関連産業研究会のほか、岩手県商工会議所連合会を中心といたしました岩手県国際リニアコライダー推進協議会、一般社団法人であります東北経済連合会を中心とした東北ILC推進協議会、これらに加入をしており、協議会の一員として、県、そして近隣市町、さらには経済産業関係団体と一体となった取り組みをいたしております。 岩手県国際リニアコライダー推進協議会では、県内でILC講演会を通じた普及啓発を重点的に行っており、東北ILC推進協議会では経済関係団体と一体となって、国などに対しましてILC誘致を働きかけておるところでございます。特にも岩手県国際リニアコライダー推進協議会としての講演会は、県南市町が中心となって講演会を実施しているところでございます。今後も効果的な普及啓発、誘致活動のため、岩手県国際リニアコライダー推進協議会等の一員として活動してまいりたいと考えております。 次に、去る6月11日に奥州市で開催されましたILC誘致実現と地域社会の展望についてのシンポジウムの発言についてのその趣旨を説明申し上げたいと思います。同シンポジウムにおきましては、当町は中域交流範囲であると、町が持つよさをILCとのかかわりの中でどのように発揮していくか考えていく必要があると、こう述べたところでございます。これは、ILC関係者の定住や技術革新といった効果のほかにも、町民及び既存産業に寄与されるものがあるのではという期待を込めて発言もいたしたところでございます。 東北ILC推進協議会による研究及び調査によりますと、現在ILC関係者の居住範囲は、主に中心範囲と言われる奥州市及び一関市と見られております。この地域は、ILC研究機関から半径15から20キロ圏内であり、ILC関係者に対し、住宅や生活サービス施設が立地すると見られております。 一方で当町は、その中心範囲に隣接する中域交流範囲になっていると、こう思っておるところでございます。この中域交流範囲というのは、ILCによる波及効果を広域に広めるため、物資や情報の流動が高い頻度で行われる範囲であり、インフラ機能向上と整備並びに情報通信ネットワーク基盤及びエネルギー基盤の整備といった効果が期待をされるところでございます。 工業団地に立地している企業の多くは製造業でございます。研究機関であるILCと直接的にかかわりのある企業は限られてくると、こう思っておりますが、中域交流範囲でのインフラ整備等の効果は、さまざまな業種や住民生活へも好影響があると考えておるところでございます。 ILCにより人が来る、仕事がふえるといった考えだけではなくて、既存のものにどのようにつなげるかが重要であると考えております。そのため、奥州市及び一関市周辺の中心範囲とは異なる地域の特色を生かした取り組みも必要だと、こう考えております。 また、国際学術都市として2市2町、シンポジウムに参加している奥州市、あるいは一関市、平泉町、当町と、この2市2町が協力し合っていかなければならないと、こう述べたところでございますが、このことについては、ILCの実現段階だけではなく誘致段階からの共通ビジョンを持って取り組む必要があると考えているからでございます。 今後国や世界に対して立地を働きかけるためには、現在の誘致段階から関係団体間での共通のビジョンを持つ必要があると考えておるところでございます。 次に、ILC専門学校ができればもっとわかりやすく、具体的な勉強ができるようになるのでは、このことについてでございますが、議員推測のとおり、当町にそのような学校や施設が立地し、地域から優秀な人が育つ、優秀な人材が育つようになれば理想的だと考えて発言をいたしたものであります。しかし、このようなILCに関する関連施設は、一つの市、町で取り組むのではなくて、広域の構想の上で関係市町が共同で行うべきものであると考えております。このため、ILC実現によりさまざまな施設の立地が期待されておりますが、理想のままで終わらないようにするために広域でビジョンを共有し、経費分担や役割分担を明確にして取り組まなければならないと私は考えております。 現在関係団体と一体となって誘致活動をしているところですが、誘致段階であることから、関係団体の間でもどういった機能をどこに置くかといった具体的な検討は今までなかったところでございますが、本年8月29日に東北ILC準備室が仙台市に開所し、東北地方の地域将来像の具体化する広域基本計画が来年半ばには策定されると、こう報道があったところでございます。本町もこのことに対して対応してまいりたいと考えております。 最後に、ILC実現を前提にした空き家対策についてお答えをいたします。景観や防犯対策といった住民の安心安全、この確保のために空き家対策が必要ということは、当町としても同様の認識でございます。特にもこの課題は、ILC実現の有無にかかわらず早急な対策が必要な課題であります。そのため、昨年度実施をいたしました調査結果をもとに、町の現状に即した具体的な対策について現在検討を重ねておるところでございます。 次のご質問でございます防災対策についてお答えをいたします。奥羽山脈の麓を通ります北上低地西縁断層帯、これは町内においては千貫石から天ケ森、野崎、永徳寺を通りまして奥州市胆沢区に抜ける断層でございます。この断層が活動した場合、マグニチュード7.3程度、町の中央部で震度6弱の地震が発生し、最大で360棟を超える建物の倒壊、あるいは100名を超える負傷者の発生が想定されておるところでございます。ただし、この地震による町内の建物の被害想定は、平成10年度に県が実施をいたした岩手県地震被害想定調査によるものでございまして、調査時点以降、町内では震度5以上の地震が6回発生し、住宅の建てかえや建物の耐震化などが進んでいることを鑑みますと、想定時よりも被害は少なくなるのではないかと思っておるところでございます。 しかし、近年想定外と言われる災害が多く発生しており、決して油断することはできないと、こう思っております。このため、建物の耐震補強やシェイクアウトと呼ばれる自分の身を守る行動をとるなどの個々の対策を推進することにより、より住民が積極的に参加する町の防災訓練の充実や、活断層を学ぶ防災セミナーの開催、さらには各地区自主防災組織の活動支援など、町民の災害時の避難や備えなどについての意識啓発を図っていくことが大切だと考えております。 次に、大雨に対する対策についてお答えをいたします。昭和63年8月の集中豪雨においては、住宅家屋1棟全壊、負傷者1名、床上浸水33棟初め橋梁被害30カ所、避難人員数が731人など、町内に大きな被害をもたらしたところでございます。当時は、避難勧告や避難指示等の発令基準が明確でなく、また住民への情報伝達手段も十分ではありませんでした。結果的に災害復旧工事により主要河川や水路の改修、さらには橋のかけかえなどが進み、災害に備えたハード対策は進んだと思われます。 今後予想される大雨洪水災害に対しましては、気象庁や国、県の災害情報を活用しながら、災害弱者と言われる高齢者や身障者に事前に避難を呼びかける避難準備情報や避難勧告、あるいは避難指示など、空振りをおそれることなく基準に沿って積極的に発令をし、町民の安全を確保してまいりたいと考えております。 どんなに人員や予算、これを投入しても町として対策を万全にしたということにはならないと思います。想定外となるのが災害そのものではないかと、こう思っております。このため、町民一人一人が日ごろから防災意識を持ち、非常備蓄や非常持ち出し品の備えを行うとともに、家族との連絡方法や避難経路を熟知しておき、各自治会、自主防災組織と要支援者を含めて一緒に避難できる体制をつくっておくことが大切であると思っております。その上で、町として防災訓練や非常食の備蓄、自主防災組織の活動支援、さらには防災のかなめである消防団の装備の充実など、防災対策を実施していくことが大切であると、こう考えておるところでございます。 以上で私のほうからの答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、教育長の答弁を求めます。 教育長。           〔教育長 新田 章君登壇〕 ◎教育長(新田章君) 10番、山路議員の国際リニアコライダーに関する質問にお答えいたします。 ILCの係る研究施設が岩手の地にその基点を置くかどうか、多くの関心が集まっているところでございます。ILCが本県に立地されますと、世界的に見ても大変大きな研究がこの県南の地で行われ、世界各地から研究関係者、あるいは関連する企業関係者等多くの人々が居を構えることも予想されております。そのため、ILCの誘致に向け、県南地域の2市では役所内にILC推進室と新たな課を新設し、誘致に向けた取り組みを進め、その中で小中学生に対し、ILCに係る学習機会やさまざまな事業等を展開していると伺っております。 当町におきましては、ILCの立地も視野に入れながら、次の2点について重点的に取り組みを進めているところでございます。 1点目は、出前授業の実施でございます。これは、毎年中学校2年生を対象に県南広域振興局が主管となっております出前授業を実施し、ILCの理解を深めているところでございます。 また、ILCにつきましては、6月議会でも申し上げましたが、内容が難解でありますことから、小学生を対象とする出前授業は行っていないところではございますが、小学校におきましては、理科の授業で扱われる5年生は「月と星」、6年生は「月と太陽」という単元の学習の中で関連づけて指導することとしております。 また、現在子供たちの理科離れが課題となっておりますことから、このような授業実践を通して理科や科学に関心を持つ子供たちの育成に取り組んでまいりたいと考えております。 2点目は、英語教育の充実と、それにあわせてグローバルな視野を持った人材の育成を目指した教育でございます。ご案内のとおり当町では、英語教育の充実を目指し、外国人の先生方による生きた英語や異文化の理解を図るよう、小学校1年生から英語の授業を実施する特例校の指定を受け、全小中学校で英語教育を進めておりますし、町内の幼稚園や保育園にも外国人の先生方を派遣し、その取り組みに当たっているところでございます。 英語に触れる機会を多くすることで、英語や外国人と話すことへの抵抗が弱まること、日本以外の国々への興味、関心が高まることなどは、まさに世界に目を向け、世界各国の人々と分け隔てすることなく交流していく力や感覚を養うという点で、ILCに限らずさまざまな分野で将来活躍していける子供たちの育成であり、重要な教育であると考えているところでございます。 教育委員会といたしましては、今後もこの2つの取り組みを継続しながら進めてまいりたいと考えております。 以上を申し上げ、10番、山路議員に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) まず、ご答弁についていけない部分もありましたので、答弁内容と、あるいは不一致ということになるかもしれませんけれども、全てILCに関連した再質問ということになりますので、ご答弁のほどよろしくお願いをいたします。 まず、ILCの実験施設は、建設期間と実験期間を合わせまして、約30年ということは既にご承知のとおりだと思いますし、またILCは東日本大震災からの復興の象徴と、このようにも位置づけられております。この建設から30年間の経済効果は、約4兆30億円と試算をされておりますし、医療を初めさまざまな産業への波及効果も見込まれております。ただし、この必要な総経費は約2兆円ほどかかるということで、その約半分が1兆円です。この1兆円がホスト国である日本が負担をしなければならないとなっているようですが、そこでそうなった場合に町長は、県内自治体も応分の負担をしなければならないのではないかと、そうなれば町もそれなりに、どれぐらいになるかわかりませんけれども、負担を強いられると、そのように考えているのではないでしょうか、このように思いますし、また実現するかしないかわからないものにお金は使っていられないと、このように考えておられるのではないかなと、こう思って、失礼な言い方になりますけれども、どうでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 今山路議員がお話しされましたILCは、国ではまだ日本がと、こういう前提で決定したと、こういうところではございません。ただ、アメリカを含め、ヨーロッパを含めまして、ぜひ日本にと、こういう誘致活動は行われておると。国内におきましても、北上山地を中心にということで、特にもこの地域がその中心になって、推進協議会を含めまして努力をしていると。これは、要望するということとの関係から見れば、1兆円ぐらい、あるいは8,000億円と、こういう話題もございますけれども、地元負担ゼロということは、どんな事業でも私はないと、こう思っています。そういう意味で、直接の負担になるか、周辺の自治体として環境整備をしなければならないのは自治体として負担すべきではないかと、いろいろ考えはあろうと思いますが、私は負担はあると。また、逆にそういう負担を求められても対応できるような準備、あるいは対応できるような施策がなければならないのではないかと、こう思っております。そういう点で、負担はあるのだろうということを前提に考えていかなければならないと、これが1つです。 2つ目の、こちらに立地されるかどうかわからないから町は負担しなくたっていいのだと、こういう考えは私はございません。ただ、金ケ崎町が主体的にという状態ではないと。というのは、先ほど答弁申し上げました中域交流範囲にあると。これは、私も誰がどこで決めたと、こういう話をしているのですが、大枠としては東北ILC推進協議会が東北全体を見たときの位置づけ、周辺というものの整理の仕方の中で中心地域と中域交流範囲と、さらには広域の連携交流範囲と、こういう3つに分けました。金ケ崎町の場合は、その中域に入ると。その中域は、盛岡から仙台まで指すと、こういう大枠になっていました。私は、そこの中で、ここにぜひというのは、国が決定をしない限りここの場所が決まらないと、こういう部分はございますけれども、日本が手を挙げて進めば、ここに私たちも期待はしているし、ぜひと、こう思っております。その推進協議会なるものが岩手の場合は岩手県ILC推進協議会、東北においては東北ILC推進協議会がございます。私は、やっぱり組織活動を通しながら、一行政が行うのではなく、一行政というのは市とか町が単独で行うのではなくて、組織活動として行うことによって総合メリットがあるわけでございますから、私たちは会員となって負担金も払い、あるいはそれに伴う陳情、要望の活動にも参加をすると、こういう内容になっておりますので、お金を出したくない、あるいは出さないでうまくいきたいと、そういう考えは一つもございません。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) 町長の考え方は、理解ができました。 このILCについては、何も東北とか岩手とか、あるいは奥州市、北上市とか、もちろん金ケ崎町もですが、これは手を挙げて立候補したということではなくて、国内の研究者でつくりますILC戦略会議という組織がありまして、ここが決定をしたものでございます。ですから、建設地が北上山地だからこの辺の周辺の自治体とかが経費を負担をするということは、私はないと思っております。しかし、今町長がおっしゃったように、全くないということは、それはないと思いますし、町長も幾らかの経費負担は覚悟はしているのだと、そういう理解でいるようでございますので、そこにつきましては安心しております。 余談になりますけれども、この北上山地については技術的な観点、そして確実性では大きく優位であると、このように評価をされております。この評価をしたのは、ILC立地評価会議の、共同議長は九州大学大学院の教授とか、東北大学大学院の教授となっておりますけれども、この評価の結果において、北上山地は63点という評価をいただいておりますし、ライバルでありました脊振山地は37点にとどまっておりました。なぜかといいますと、脊振山地はトンネルの上にまちがある、住宅地がある、そしてあるいはその上にダムがあると。これは、もう北上山地と比べた場合に決定的な欠点だったと、最大の欠点だったと言われております。 それで、そこからちょっとまた離れますけれども、近隣市町あるいは関係市町と歩調を合わせると、連携するということにも取り組んでいるとしておりますけれども、どうも奥州市とか一関市、あるいは県にしても、啓発事業は端から見てもほかのほうはわかりますけれども、町の場合はもう一つ感じられないというところは私はちょっと持っておるのですが、そこはなぜかといいますと、ILCの誘致が実現しても、当町にはメリットがないのではないかと、先ほど言われましたように、15キロから20キロ以内にしか住宅も建たないしといったようなことを思って、何もメリットがないからではないのかなと、そのように感じている部分もありますが、その辺については町長はいかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) ILCは、北上山地、30キロ、50キロのトンネルの中で実験をすると、そこに伴うところの学者あるいは関係者が居住すると。そういう点から見れば、必ずしも限られた奥州、一関周辺と、こうなったのではないだろうと、こう思います。私たち金ケ崎にもそういう機会はあると、こう思います。 問題は、広域的にそれをどう捉えてまちづくりとのかかわりを持つかと、こういう点だと思っています。私は、ILCは世界的なものということと、学術的にも非常に価値もあり、また私どもにとっての生活を変えるという意味では非常に意義のあるものだと、こう思っています。そういう点から見れば、私は誘致あるいはおいでいただいて、金ケ崎に限らず市町、あるいは岩手県あるいは東北には大きないろんな意味で効果を、医学の面であろうが、産業の面、イノベーション、いろんな分野で力は出てくると、こう思います。ですから、メリットというのは目に見えるような形でぱっと、こう出るものではなくて、その事業、あるいはそういう活動を通して産業界あるいは一般の住民に大きな好影響を与えるというのは先ほど答弁したとおりであります。ですから、経済的にすぐこういう効果が出るとか、あるいはこういう建物ができることによって住民サービスが向上するというような形にはならないが、しかしここが学術都市として国際的な評価をいただく、そういう地域だということに対する金ケ崎町も大きなメリットがあると、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) 当町のシンポジウムの発言の中に、ILCの専門学校ができればよいのだがと、このように興味のあることを話されました。私は、その「よいのだが」ではなくて、もう少し前向きに捉えてもらって、専門学校つくればよいと、受け身ではなくて、専門学校を誘致する用意があるよと、そこまで踏み込んで発信していただければよかったのかなと、そうすれば希望がうんと湧いてくるなと、このように思って聞いていました。 そこで、もう一つは、これも興味あるお話をされましたけれども、町長はILCで16万キロワットの電力を必要とすると、そしてそのエネルギー供給について触れた折に、私はLNG、これは液化天然ガスのことですけれども、これについて勉強していると、これに大変興味あることをおっしゃいました。これは、ILCのエネルギーの供給源というよりも、そのLNGのパイプラインが新潟から仙台までも来ていると。そういうことで、このILCを抱き込んで地域のインフラ環境が変わるということに期待しての発言だったと、私はそのように推察しているのですが、本音はどうだったのでしょう。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 本音は、議員がお話しのとおりであります。私は、今産業界の中で、どうやってエネルギーコストを安く自分たちは使えるかと。いわゆる生産コストの中におけるエネルギーコストというのは非常に高いと。そういう中で、今電力を中心にこの工業団地はやっています。ほとんどの企業が電力中心です。しかし、そこに今金ケ崎町においでいただいている企業の中で、LNGで発電装置を持って電力化しておると、こういう企業がございます。これは、もう既に新潟から仙台までパイプラインが来て、仙台周辺はそれを使っているわけです。ここ金ケ崎町、それから北上市を含め周辺の市を含めました産業振興のためには、ぜひLNGが必要だと。このことについては、私はずっと東北経済産業局にその提案をしてまいりました。今どこでそんなことをやっているのかと、こういうお話でございますから、東北経済産業局は、このことに対しては非常に興味を持ちながら、東北経済の産業振興のエネルギーとしての検討は進めてきておると、こういうところでございます。 また、LNGは世界的に安定したエネルギー確保として注目をされておりますし、既にここは八戸から中部工業団地にタンクローリーを運んでいるわけですから、私はパイプラインを通して低コスト化するのが本来だろうと、こう思っております。 また、議員が今お話しされました16万キロワットのILCへの必要電力、こういう点から見ますと、その16万キロワットだけでの対応は、これは難しいと、こう思います。というのは、50万キロワットぐらいを消費、あるいは需要としなければ、パイプラインを引いてきても効果がないのではないかと、こういう話題があります。仙台からここまで約140キロです。この140キロを引っ張ってくるのには、それなりのコストがかかると、こう思っていますので、そのコストを吸収して、なおかつ供給したエネルギーが採算がとれなければならないと、こういう点でございますから、そういうことから考えればILCと、それから金ケ崎の中部工業団地、隣の北上市さんの南部工業団地を含めて、ここがターミナルと申しますか、タンクを置いて、そこから供給できるような体制になれば、八戸から供給する体制よりもずっと効果的だろうと。そういうことをもう少し広く考えた場合のエネルギー政策として私は考える必要があるだろうと。それは、ILCをきっかけとして、十分その見通しと申しますか、効果は期待できると、こういう点での発言でございました。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) これまた大変失礼な言い方になりますけれども、私が想像していた以上に大きな考えを持っていたなと、このように思っております。 そのLNGについてですけれども、私はLNGについては、産出国である当時のブルネイ王国というところに1年間仕事に行ったことがありますけれども、そこはロイヤル・ダッチ・シェルという会社と三菱商事が45%ずつ出資して、ブルネイ政府が10%出資してブルネイLNGという会社をつくりました。それで、それをアメリカのパシフィックブロコンというところが請け負ってプラントをつくっております。 この生産されたLNGは、もちろん町長おっしゃったようにタンカーで横浜の根岸というところまで運んできて、東京ガスとか大阪ガスとか、あるいは東京電力といったところに20年契約でやっていたと、日本が購入していたと。そういうことで、日本の産業の発展とか、あるいは生活の向上に寄与していたということですけれども、タンカーで運ぶというのは、この液状のものをこちらに持ってきてガス化すれば、液状のものが600倍になりますから運びやすい、使いやすいということがございますし、それで町長がおっしゃったように、仙台までパイプラインが延びてきているとしても、そこから北はやはりパイプラインではなくタンカーでということになりますが、そこで提案みたいなことになってしまいますが、そこで活躍するのがCEというのがありまして、コールドエバポレータで、定置式の超低温貯槽なのです、タンク。それは、液化ガスの状態で貯槽して、空温の蒸発器あるいは温水の蒸発器で、そこの隣に設置してガス化して使うと。こういうのですから、町長がそういう構想を持っているのでしたら、そこの旧土日ジャンボ市の跡地にでもこのCEをばっと設置して、そこをターミナルにすると。何も町で金を出さなくても、それは国でやってもらえばいいと。そういう大きな構想を持ってもらってもいいのではないかと思うのですが、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) なかなか経済的な、あるいは産業振興、あるいはいろんな点からの経験を踏まえたお話でございました。 どこにターミナルをつくるかというのは大きな課題でございますが、まず採算のとれるような需要をここで確保しなければならないと。そのことによって次の開発が進むと、こう思います。よって、町が金を出さなくてもやれるかどうかは、需要が見込まれれば、私は民間が十分その対応をするだろうと思っております。そのためにもILCはひとつ必要だと。さらに、ここで今企業が製造活動されているその電力消費が拡大すると、そういう需要の関係が、見通しが立たない限りは、これはなかなか難しいと、こう思っています。そういう中でも、東北産業の発展のためにもエネルギーの確保というものをどうするかというのがベースになっておると、こういうことでございますので、議員がお話しされましたように、場所をどこにするかについては改めてのことになりますが、そういう基地あるいはそういうエネルギーの供給体制をどう構築するかというのは、申しわけないが、金ケ崎町だけの話題ではなくて、岩手県の産業振興あるいは県南のと、こういうところになろうと思いますので、私どものILCを進めるという意味では、そういう価値のある部分が金ケ崎にとってもありますと、こういうことであります。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) 教育長には、子供さんたちにですから、やはりいろいろ、時は四、五年たっておりますけれども、なかなかまだまだ難しいという面があるのは、これは確かだと思います。それで、中学生を対象とした出前授業というようなこともやっているようですから、毎年継続してやってほしいなと、このように考えております。 それで、これはこの辺の子供さんたちの声かどうかはわかりませんけれども、二、三紹介してみますと、医療関係に興味があり、この分野でILCにかかわりたい、あるいは将来ILCプロジェクトに加わって外国人と一緒に研究してみたい、そして医者になってILCの技術を応用したいとした新しい治療法を取り入れて病気の人を直したいと、こういったような、もう既に子供さんたちもこういう考えを持っているようでございますので、ぜひ将来に向けて希望が持てるように、この事業を続けてほしいなと、継続してほしいなと、このように思っております。 ILCに関しては、まだまだ半分も聞けないでしまったのですが、今度は防災関係について。先ほどの答弁では、これは金ケ崎町地域防災計画と、この分厚いものに全部載っていますから、そのとおりだと思うのです、答弁の内容はそのとおりだったと思いますが、ぜひこのとおりの内容で実行していただきたいと思います。 それで、当断層帯、そこの断層帯ですけれども、内陸直下型で最大震度は町域の半分が6弱ということになっております。そして、その残りが震度5強となっているようでございます。当町のほかに北上市とか花巻市、奥州市胆沢区なども6弱の範囲となっております。当町では、震度6弱が町の中央部。これはどの辺を指すかわかりません。そして、5強を町の西部山岳地。これは、町西部の山岳地ですから大体わかりますし、当部の東北自動車道周辺地域と、これはちゃんと自動車道の周辺ということをうたってありますので、わかりますが、この中央部というのは、もう少し具体的にどの辺なのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部一之君) 10番、山路議員のご質問にお答えします。 県の調査でこういう想定がなされたわけですけれども、県の資料には一切、県の中央部という明示がございません。ただし、町内で6弱の地震の可能性があるのだということで備えていただきたいということでございます。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) 仮にこの中央部というのが、もしこの森山工業団地もそこに位置しているということになった場合に、震度6弱ということになります。そうした場合に、会社によっては危険物や、あるいは可燃性ガス、毒性ガスを大量に使用あるいは保管しているという工場、これらも考えられます。危険物とか可燃性ガス、毒ガスというのは大体私はわかりますが、ここではあえて伏せますけれども、これらのものが大地震によって施設とか、あるいは設備が破壊されると、あるいは衝撃などによって漏えいなどを起こせば、もう大事故、大災害につながりかねないということで、各工場、会社、こういったところには自衛消防隊は設置をされていると思いますけれども、これらについて町はどれぐらい把握しているのか。そしてまた、周辺住民に避難の対応など、災害時の対策など、こういうことは確立をされているのかどうかお聞きします。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部一之君) お答えします。 危険物については、町としては直接は把握してはございませんけれども、消防署のほうで危険物の扱いということで、全て品目については把握をされているようでございます。 なお、消防団として森山工業団地で起きた災害に対応するために、5年前に消防署さんを講師に迎えてそういう危険物に対しての講習会を開催しているようでございます。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君。 ◆10番(山路正悟君) 昭和63年の豪雨後に主要河川はほとんど整備をされて、多少の雨では氾濫しないということになりましたけれども、しかし一夜で500ミリという豪雨そのものもその後経験しておりませんし、千貫石ため池も決壊すると、そういう経験もしておりません。さらに、最近はどの河川を見ても、河川には大きくなった草木とか、そういう茂みが目立ちます。以前私は質問で、そこをこのようにと言ったら、すぐ対応してもらってきれいになりましたけれども、そこは最近といいますか、また茂みになって、熊とかそういうのが頻繁にあらわれて、この前見たら、もう切り倒してありましたけれども、多分そのままになっていたような気がします。こういうのは、切り倒すだけではなく、ちゃんと上に上げてもらわないと、この辺はいいとしても、鉄砲水などがあれば、それが堰になって下流の人は大変危ないということになると思いますので、その管理者は多分国か県だと思いますけれども、でも委託をされていると思いますので、こういう場合のために計画的な点検とか、河川内の伐木をするという義務があると思うのですが、計画があれば示していただきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 金ケ崎町内における河川の大部分は、岩手県が管理する河川であります。管理者に確認したところによりますと、ある程度一定距離の目標数値は定めて河川障害物の除去を計画しているということでありますが、計画どおりに実施する予算が伴わないという状況なそうで、作業が進んでいないという状況だそうです。 今年度におきましては、希望郷いわて国体の開催ということで、特別措置ということで、宿内川にかかる4車線のほうらい橋から中学校までの久保屋敷橋の区間、この区間の河川障害物の除去作業を実施していただいております。ただ、通常年におきましては、このような実施は難しいというご回答をいただいております。 あと、ちなみに今年度は、それ以外には宿内川の向原橋上流の障害物の除去を実施するという回答をいただいております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君の一般質問は、これで終わります。 お諮りします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後2時45分まで休憩をいたします。            休憩(午後 2時31分)                                                    再開(午後 2時45分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 7番、阿部隆一君。           〔7番 阿部隆一君登壇〕 ◆7番(阿部隆一君) 7番、阿部隆一です。町長と教育長に一般質問いたします。よろしくお願いします。原稿を途中若干飛ばして質問をしますので、よろしくお願いいたします。 1、学童保育所の環境整備を。今年度の5月1日現在の各学童保育所の在籍数は、金ケ崎第1、58人(63人)、金ケ崎第2、59人(58人)、三ケ尻32人(31人)、北部40人(40人)、西29人(17人)、永岡32人(22人)、合計250人(231人)。括弧内は、昨年度である。以上のように、西と永岡が大幅にふえている。今年度の各小学校の在籍数は、金ケ崎410人、第一145人、三ケ尻111人、西76人、永岡92人、合計834人、昨年比マイナス37人である。小学生数は減少しているが、学童保育所在籍数は増加している。小学校ごとの学童保育所在籍率は、金ケ崎29%、第一28%、三ケ尻29%、西38%、永岡35%、全体30%である。 児童は、放課後数時間、長期休暇中は1日10時間も学童保育所で過ごす。学童保育所が小学生の健やかな成長に重要な役割を担っていることは明らかである。 一方、国は設置基準条例制定を指導するとともに、運営費補助、長時間開設加算、障害児受け入れ加算など経常経費への補助を毎年増額している。また、国は施設整備補助も増額、充実している。 以下質問する。 (1)、金ケ崎小学校の学童保育所増設計画の早期策定を。第十次町総合発展計画の児童福祉部門別計画「町子ども・子育て支援事業計画」では、平成30年度に1カ所増設し、3カ所にすることになっている。昨年12月議会一般質問に対して保健福祉センター事務長は、できるだけ早くやっていただきたいということについては、保護者の方々もそういった意見はございますので、担当課としては考慮していきたいと答弁した。平成30年度に開設するためには、来年度中に施設を整備する必要がある。そのためには、その具体計画を今年度中に作成する必要があると考える。 ①、どのような体制で具体計画を検討しているか。 ②、いつまでに具体計画を作成する予定か。 ③、施設整備を完了する時期はどう考えているか。 (2)、北部学童保育所増築について。今年度当初予算に計上され、8月末に入札すると聞いた。私が2012年9月議会で北部学童保育所は増築すべきと一般質問してから4年目の実現である。 ①、増築面積、部屋数は幾らか。各部屋から玄関、トイレ等に行く廊下は整備するか。 ②、エアコンは整備するか。 ③、工事中の臨時学童保育所はどこになるか。 ④、工事費総額及び国、県からの補助額は幾らか。 ⑤、外の遊び場として借用していた場所に大きなテントハウスが設置された。外の遊び場確保をどう考えているか。 (3)、永岡学童保育所は新築など環境整備を。在籍数が30人を超え、学童保育所として活用している図書室は狭いので、会議室を借用しているという。地区センターの施設を学童保育所として恒常的に活用することは、地区センター設立目的、条例や規則等から見て何ら問題はないのか。国、県の補助制度を活用し、永岡地区生涯教育センターに新築併設すべきではないか。 (4)、西及び永岡学童保育所は設置基準条例に違反していないか。西及び永岡学童保育所は、在籍数が大幅に増加したので、その最低基準を定めた金ケ崎町放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準を定める条例の第9条に違反しているのではないか。違反している場合、その解決策はどう考えているか。少し飛ばしました。 (5)、今年度の国の運営費補助基準単価は、1カ所当たり最高、年433万4,000円、障害児受入加算、年174万8,000円である。長期休暇中の長時間開設加算等も含めて、国基準額を補助する方針に変更はないか。 2、保育園待機児童をゼロにするために。6月議会で町内の民間保育園が対応できない場合、保育園待機児童をなくすため、町立幼稚園の1園を認定こども園にし、ゼロから2歳児も入園できるようにすべきと一般質問した。3歳児以上は幼稚園の預かり保育を活用できるので、待機児童の多くはゼロから2歳児である。私の質問の趣旨は、町立認定こども園は、町内民間保育園の補完的役割を果たすということである。民間保育園で対応できないゼロから2歳児がいる場合、町立認定こども園で面倒を見るということである。民間で対応できる場合、町立認定こども園は3から5歳児のみの在籍になる。また、年度途中で入園希望が出た場合も対応できるようにする。公立だからこそ、このような柔軟な対応が可能である。町の正規職員としての採用であれば、幼稚園教諭資格を持つ保育士、栄養士、看護師等必要な人材は確保できると考える。調理室など、必要な施設を速やかに整備し、対応すべきと考える。6月議会で教育長は、できるだけ早く慎重かつ総合的に検討を進めていきたいと答弁した。ここもちょっと飛ばしました。 8月8日、議会総務教育民生常任委員会は、幼稚園運営に関する状況を調査した。教育委員会の説明資料によると、3から5歳児の幼稚園在籍数は172名、保育園在籍数は199名である。幼稚園の預かり保育利用は、長期預かり39名、一時預かり97名、合計136名である。幼稚園を保育園のように活用している保護者が多く、実態は3から5歳児の認定こども園になっていると考える。私の提案は、現在の幼稚園にゼロから2歳児が入園できる機能を加えるということである。 認定こども園には、幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型の4種あるようである。本町の場合は、現在の○○幼稚園という名称は変えないで、幼稚園に保育機能を加える幼稚園型がよいと考える。 以下質問する。 (1)、どのような体制で総合的な検討を進めているか。 (2)、待機児童ゼロを実現するための町の具体方針はどうか。 (3)、現在待機児童は何人いるか。 3、国保税1世帯当たり来年度1万円以上引き下げを。本町は、昨年度から所得割1%、平等割3,000円引き下げた。6月議会で今年度からさらに1万円以上引き下げよとの一般質問に対して町長は、次のような3つの理由から28年度の税率改正を見送ったと答弁した。 ①、平成30年度からの県の国保運営体制が検討中で、まだ明確に示されていない。 ②、保険給付額が国保税の見直しをかけた平成27年度当初に見込んだ額より大きく伸びている。 ③、これらのことから、安定した国保運営に不安を来す要素が多くなってきている。 以下質問する。 (1)、平成30年度からの県の国保運営体制は、まだ明確になっていないのか。 (2)、国が特別調整交付金を交付する目的は、大震災被災地の医療費増への対応と聞いたが、そのとおりか。特別調整交付金を基金に積み増しするのは、国の交付目的に反するのではないか。 (3)、県内には基金ゼロの自治体もある。本町は1億6,000万円、1世帯当たり8万円あるので、29年度から1世帯当たり1万円引き下げても30年度からの県一元化に十分対応できると考える。 4、堆肥センターからの悪臭、騒音防止について。ことしの6月議会で堆肥センターに対して悪臭防止、カラス、タヌキ等への対策などを含めた一般質問をした。その概要を「あべ隆一議会報告」、町「議会だより」で町民に報告した。その後町民から、騒音防止、「オーガニック満作」の販売状況、町の支援のあり方等の意見や要望が寄せられた。時間不足で十分な議論ができなかった課題もあるので、改めて質問する。 (1)、悪臭防止について、町長は、EM活性液をふやすことと脱臭装置の設置を早急に対応することを指導すると答弁した。脱臭装置の設置はどうなったか。 (2)、悪臭防止策として、EM活性液をふやすとの答弁に対し、町民からEM活性液に消臭効果が本当にあるのかという声が寄せられた。国など公的機関は、EM活性液が牛ふんや生ごみの消臭効果があるとの見解を出しているのか。 (3)、7月に和光地区の住民から、堆肥センターから騒音が24時間出ている、夜間だけでもとめてほしいという要望があり、農林課に調査を依頼した。その結果はどうなったか。 (4)、「オーガニック満作」は、年間何トンできるのか。そのうち有料販売は何トンで、売上高は幾らか。また、アスパラ栽培農家への無償提供は何トンか。冬期間など、倉庫に保管し切れない製品はどう処分しているのか。 (5)、オーガニック満作利用組合を解散したと最近聞いたが、その理由は何か。 (6)、今年度当初予算は、畜ふん堆肥化処理委託料1,800万円、生ごみ堆肥化処理委託料120万円、合計1,920万円計上している。6月議会一般質問に対して町長は、昨年度までの定額的な支援ではなく、今後オーガニック金ケ崎がみずからの経営努力により健全な経営を継続できるようにするという視点や、町の循環型農業を推進するという視点から支援をしたいと考えている。支援する期間としては、これらの見通しが立つまでの間であると答弁した。見通しが立つまでの間とは、どのくらいの期間を想定しているか。町からの支援がなくても自立できる見通しはあるのか。 (7)、6月議会で町長は、現在牛ふんを搬入している和光地区の畜産農家は3戸、県の許可により、1日当たりの搬入処理量は18トンとなっていると答弁した。循環型農業推進ということから見ると、搬入農家3戸は少ないと考える。和光地区畜産農家は何戸か。また、1日当たり牛ふん搬入量18トンは変更できないのか。動植物性残渣搬入量には制限はないのか。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) では、答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 7番、阿部議員のご質問にお答え申し上げます。教育長にもお尋ねでございますが、私のほうが先に答弁をさせていただきます。 学童保育所の環境整備について。町内4つの学童保育所、それぞれ具体的な内容についてのご質問でございますが、初めに町の学童保育所の計画についてお答えをいたします。 子育て環境の整備を進めていくに当たり、金ケ崎町子ども・子育て支援事業計画に基づき、施設の整備については利用児童の見込み、保護者のニーズや設置基準などを勘案しながら計画的に整備をしていきたいと考えております。 ご質問の1つ目でございます金ケ崎小学校の学童保育所増設計画についてでございます。金ケ崎町子ども・子育て支援事業計画で予定している平成30年度開始を目指し、建設場所あるいは施設の規模などについて検討、準備を進めるとともに、保護者の方との意見交換や運営に関する町社会福祉協議会との協議を行うことになっております。 次に、北部学童保育所増築についてのご質問でございます。北部学童保育所の増築の概要についてでございますが、増築面積は44.61平米でございます。現在2部屋のところを1部屋増築し3部屋とする予定でございます。今回の増築に際しましては、増築内容など保護者の皆様には説明会にご参加をいただきまして、意見を伺っているところでございます。この中で、廊下の設置については保護者からは特に要望はなかったことや、学童保育所指導員から児童が活動する際の部屋間の移動に特段支障がないと、こう伺っており、廊下の設置は予定をしておりません。 また、保護者からエアコンの設置要望はありませんでしたので、静養室に1台、体調不良の児童への対応として設置する予定でございます。 工事期間中の臨時学童保育所につきましては、第一小学校との連携により、多目的教室を使用できることとなり、学童保育に支障のないような形で配慮していただくところでございます。 今回の工事費総額、これは1,215万円でございます。国、県補助につきましては、補助対象額の3分の2の財源充当となっております。 また、外の遊び場につきまして、当初から土地の賃借にゲートボール場は含まれておらず、地主のご厚意によりまして、児童が遊んでいた経緯がございます。ゲートボール場にビニールハウスが設置をされましたが、隣接する上平沢公民館東側にある公園を児童の外遊び場として利用可能と、こう考えております。 次に、永岡学童保育所の環境整備についてでございます。国の放課後児童クラブ運営指針では、地域の公共施設等を積極的に活用し、地域との連携を図りながら子供の活動の場を広げることが示されております。また、町の地区生涯教育センターの設置、使用に関する条例規則等でも、町民の福祉の増進や町民相互の交流や連携活動を推進していくなどの設置目的があり、地区生涯教育センターの利用には問題はないと、こう思っております。 次に、西学童保育所及び永岡学童保育所について、設置基準条例に違反していないかのご質問にお答えをいたします。金ケ崎町放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準を定める条例第9条におきまして、専用区画の面積は児童1人当たり1.65平米となっておるところでございます。西学童保育所につきましては、面積基準を満たしております。永岡学童保育所は、平成27年度在籍児童数が22人でありましたが、今年度は32人と申し込みが多くなったところでございます。うち実利用児童数は23人から26人で、専用面積の基準を若干満たしていない状況となっております。しかし、この条例第9条第2項の基準につきましては、条例の附則に経過措置として、当分の間適用しないと定めていますので、現時点ではすぐに条例違反となるわけではございませんが、今後経過を見ながら改善、検討していくと、こう考えております。 また、現在は永岡地区生涯教育センターの協力を得て、図書室と会議室の併用利用によって学童保育に支障のないようにできるだけ確保し、実施をいたしているところでございます。 最後に、放課後児童健全育成事業費補助金に係る国庫補助基準額での補助についてのご質問でございますが、現在国庫補助基準額に沿って補助を行っております。今後も、この基準どおり補助をしてまいります。 次に、保育園待機児童をゼロにするために。ご質問にお答えいたしますが、3点ございまして、1点目の総合的な検討については、教育長のほうから答弁をいたしますし、2つ目の待機児童ゼロの実現と、3つ目の待機児童は何人いるかということについては、私のほうからお答えをいたします。 9月1日現在、対策児童数の内訳は、ゼロ歳児が9人、1歳児が1人の10人となっており、そのほか町外保育園を希望する2人がございます。待機をいただいている12人の保護者に聞き取りを行っておりますが、緊急的であっても、認可外の施設や託児だけの部屋での預かりは希望をしないと、認可保育園を希望するとの回答でございました。このような要望から、町内3つの保育園に調整のご協力をいただきながら、待機児童のうち3人については10月から入園可能となりました。残る児童についても、調整に尽力いただいていたところでございますが、町内の保育園はさらに園児がふえることとなると、建物の認可保育園面積基準を満たさないなど、現状のままでは入園は難しい、こういう状況でございます。 また、町外の保育園を希望している児童につきましては、自治体への委託協議をしておりますが、定員超過のため待機となっております。委託自治体のあき情報を提供いただきながら、入園できるよう調整していると、こういう状況でございます。 待機児童解消のため、このような状況の打開策を検討しながら、現在でも町内保育園と協議を重ねてきているところでございます。 次に、国保税についてお答えをいたします。まず初めに、平成30年度からの県の国保運営体制、県一元化の内容はまだ明確になっていないかについてでございますが、県では7つの国保地区協議会と岩手県国民健康保険団体連合会の参加のもと、国民健康保険運営方針等ワーキンググループ、国民健康保険事業費納入金等ワーキンググループを立ち上げまして、国保の運営体制等について話し合いが持たれてきておるところでございます。その内容につきましては、まだ明確に決定されている部分はございませんが、今月開催を予定されております第1回広域化等支援方針推進連絡会議におきまして、平成30年度からの保険料率を県内統一とするか、市町村ごととするか、国民健康保険事業費納付金の算定に当たっての基本方針、また市町村標準保険料率の賦課方式を何方式で算定するか、これらについての協議をし、県の方針が決定されると、こういう予定になっております。 2つ目の国が特別調整交付金を交付する目的は、大震災被災地の医療費増への対応であるのか、特別調整交付金を基金に積み増しすることは国の交付目的に反するのではないかについてお答えをいたします。大震災で財政状況が悪化した岩手県、宮城県、福島県の被災3県の市町村国保について、平成25年度から3年間、国の特別調整交付金が追加交付をされました。この趣旨は、医療費の一部負担金免除に対する直接的なものではなく、医療費の増加に伴う医療給付の負担増及び前期高齢者交付金の減少に伴う財政負担増に対する財政支援であることから、その使途については特に定められたものではないと認識をいたしております。 また、財政基金に積み増しするのは前年度の繰越金が主な財源であり、特別調整交付金そのものを積み立てているものではございません。 地方自治法第241条の規定を根拠としまして、当町の国民健康保険事業の健全財政を図るため、基金の確保をしているところでございます。 3つ目の県内に基金ゼロの自治体もある、本町は1億6,000万円もあるので、29年度から1万円下げても30年度からの県一元化に十分対応できるのではないかというご質問でございますが、平成28年8月23日に開催されました国保都道府県ブロック会議におきまして、厚生労働省保険局の国民健康保険課からの説明におきましては、平成30年度からの県一元化により医療給付費増加のリスクを市町村が負う必要はなくなりますが、収入不足が生じた場合、あるいは都道府県設置の財政安定化基金で一部対応することにしても、市町村負担がなくなるわけではないため、30年度以降についても引き続き市町村においては医療給付費の増加等の予期せぬ支出増や保険料収入不足等の予期せぬ収入減に対して活用するための財政調整基金を保有をして、国保の財政基盤の安定化のために活用すること、また30年度に向けて国保税の引き下げを理由とした基金の取り崩しはしないこととの説明があり、基金を使った国保税の引き下げを行うことは難しいと考えますが、今後県からの国保運営体制の方針が示された時点で、国保税のあり方については検討したいと考えております。 当町としては、特定健診の受診促進やジェネリック医薬品の普及促進、医療機関から送られてくるレセプト内容などの点検強化、検診データの分析による生活習慣病者を抽出しての保健指導、あるいは国保税の収納率向上に向けた納税機会の拡大など、さまざまな取り組みの中で医療費の増加を抑制し、ひいては国保税の引き下げにつながるものとして取り組んでまいります。 次に、堆肥センターからの悪臭、騒音防止等についてお答えをいたします。有限会社オーガニック金ケ崎は、平成13年7月から堆肥センターの稼働を開始し、事業を行ってまいりました。平成27年度の処理量は、畜ふんで2,024トン、町の生ごみで82トン、動物性残渣で2,471トンで、前年対比87%になっております。平成28年度におきましては、畜ふんは2,000トン、町の生ごみは100トン、動植物性残渣は3,272トンとし、前年対比117.4%を計画し、事業を進めておるところでございます。 初めに、脱臭装置の設置についてお答えをいたします。悪臭防止対策としてEM活性液の散布量を増量いたしました。6月から8月までは前年に比べ2.5倍の4,000リットルを散布いたしております。EM活性液の散布と同時に、脱臭装置の設置についての指導を行っておりますが、オーガニック金ケ崎において脱臭方法や効果、コストの面から検討を始めております。経費等の面から、平成29年度の設置を予定いたしております。 次に、EM活性液の消臭効果についてお答えいたします。結論からお話し申し上げますと、EM活性液の消臭効果について、国などの公的機関からの見解は確認できておりません。しかし、EM活性液が微生物を利用した酸性のもとであると、微生物資材として微生物による有機物の分解や酸性液による汚れの分解による効果が期待できると考えております。また、EM研究会や、これは町内にあるEM研究会でございます、地域住民からの推奨もあるため、臭気計による測定を定期的に行うなどの効果を図りながら、継続して利用していきたいと考えております。 次に、堆肥センターからの騒音についてでございます。4月に議員から堆肥センターからの騒音について依頼を受け、7月13日、そして21日に現地確認をいたしております。堆肥センターからの騒音は、脱臭棟の送風機のモーターを発生源とする震動を伴った低音のものでございます。当地域は、騒音規制地域ではなく、居住地付近で確認できる騒音も大きなものではないと、こう考えますが、地区の住民からの要望であるため、オーガニック金ケ崎に騒音の対策を行うよう指導を行い、現在モーターの震動を低減するための修繕と騒音の拡散を防止するための防音壁の設置を予定いたしております。 修繕につきましては、現在部品を発注中でございまして、部品が届き次第実施をいたすこととなっております。 防音壁につきましては、モーターの修繕が完了後、早急に設置をしてまいりたいと考えております。 次に、「オーガニック満作」についてお答えをいたします。「オーガニック満作」の生産量は、平成25年度は1,861トンでございました。平成26年度は1,913トン、平成27年度1,763トンで、販売量は平成27年度は469トン、平成26年度は451トン、平成27年度415トンとなっております。売り上げは、平成20年度、625万2,000円でありました。26年度は656万9,000円、27年度は642万1,000円となっておるところでございます。 「オーガニック満作」の無料提供につきましては、製品の発売当初は知名度が低いため、無料提供を行うことで製品のPRを図ったところであります。また、町のアスパラガスを中心とした園芸振興の推進を図るための無料提供等を平成26年度まで実施をいたしました。しかし、製品需要の時期が重なり、販売する製品が不足するなど経営に支障も出ることから、現在は無料提供は行っておりません。 冬期間の製品の保管状況につきましては、可能な限り製品堆肥の販売量を考慮しながら、計画的に生産するようにしてまいりたいと考えております。 倉庫に保管し切れない製品は、堆肥製造に係る水分調整資材として利用いたしておるところでございます。 次に、金ケ崎町堆肥センター利用組合の解散についてお答えをいたします。金ケ崎町堆肥センター利用組合は、金ケ崎町高品質堆肥製造施設の円滑かつ効率的な利用を促進することにより、畜産農業の経営安定と地域資源循環型農業の推進に寄与することを目的に、牛の飼養頭数10頭以上の畜産農家で構成されております。 岩手ふるさと農業協同組合金ケ崎地域センターを事務局に平成13年から活動してまいりましたが、オーガニック金ケ崎設立時の融資条件でもあったオーガニック金ケ崎と岩手ふるさと農業協同組合との畜ふん等取引契約の期間が満了したことや、利用組合事業への参加者の減少、オーガニック金ケ崎への畜ふんの搬入に係る調整は、利用組合解散後も引き続き岩手ふるさと農業協同組合が行うことにより支障が出ないという判断のもとに、平成27年7月の通常総会におきまして解散をいたしたところであります。 次に、畜ふん堆肥化処理委託料及び今後の町からの支援についてお答えをいたします。畜ふん堆肥化処理委託料及び生ごみ堆肥化の処理委託料につきましては、それぞれ畜ふん、生ごみの処理量により委託料が決定されております。オーガニック金ケ崎の平成28年度の計画では、畜ふん2,000トン、生ごみ100トンの処理を予定しており、畜ふん堆肥化処理委託料は1,404万円で、生ごみ堆肥化処理委託料については129万6,000円を見込んでおるところでございます。 健全な経営を継続できる見通しについては、まだいろいろな制約がある中で、現状のままでは非常に難しいと、こう考えております。 オーガニック金ケ崎と株主である町、岩手ふるさと農協などと一体となって、この経営改善に今後経営改革を含めまして取り組んでまいりたいと、こう考えておるところでございます。 次に、和光地区の畜産農家数についてお答えをいたします。和光地区の畜産農家数は、現在36戸となっております。堆肥センターを常時利用している和光地区の畜産農家は3戸でありますが、和光地区以外の町内畜産農家5戸が搬入しており、スポット的に搬入している畜産農家が6戸ございます。県の許可による1日当たりの搬入処理量が決まっております。オーガニック金ケ崎が許可されている処理量は、全体で1日30トンでございます。そのうち、議員もお話しのとおり、畜ふん18トンを含む産業廃棄物は1日当たり26トンまでとなっています。また、一般廃棄物につきましては、1日当たり11トンまでとなっております。このように、廃棄物の種類によって処理できる量の制限があるほか、全体の処理量にも制限がございます。 今後の農家所得の向上を図るためには、稲作中心の農業経営から稲作と園芸による複合経営への転換が必要であると考えております。園芸作物の質と量を確保するためには、堆肥の利用がますます重要になってくると考えております。 堆肥センターの役割もますます重要になると考えられるために、オーガニック金ケ崎の経営改善を進めるとともに、堆肥を活用した循環型農業を推進してまいりたいと考えております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、教育長の答弁を求めます。 教育長。           〔教育長 新田 章君登壇〕 ◎教育長(新田章君) 7番、阿部議員のご質問にお答えをいたします。 6月議会でもご質問をいただきました待機児童対策についてでございますが、現在副町長を座長とした施策推進調整会議を開催し、待機児童の解消を含め、今後の就学前児童の教育や保育のあり方等について検討を進めているところでございます。 幼稚園を所管しております教育委員会といたしましては、施策推進調整会議に合わせながら、幼稚園の園児数が年々減少している実態を踏まえ、幼稚園教育の果たす役割や園児数減少に伴う教育のメリット、デメリット等を考慮しながら、今後の幼稚園のあり方をあわせて検討しているところでございます。 以上を申し上げ、7番、阿部議員に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) まず、金小の学童保育所について、まだ現在検討中ということなのですけれども、これは町としての方針を明確に打ち出して検討しないことには、前に私は進まないのではないかなと思います。設置場所とか規模とか、どこにつくるかということを町としてやっぱり案を出して、その上で具体的に周りの人たちの意見を聞くと、そういう体制にしなければ、この設置場所から集まった人たちで検討していったって、いつまでたっても結論出ないと思うのです。やはり町としての方針を明確にして関係者の意見を聞くという、そういう姿勢が大事だと思うのですけれども、それはどういうふうに考えているでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) この件については、私のほうからお答え申し上げます。 議員お話しのとおり、第十次総合発展計画の中で30年にはと、こういうことでございますし、議員が心配されますように、29年には国、県との対応ができるようにと、こういうスケジュールがございます。そのスケジュールに合うように、町としては計画的に準備を進めると、こういう段階で今検討が始まっております。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) ご存じのように、社会福祉協議会の建物も老朽化して建てかえをしなければならないという、そういう時期になっているということを聞きました。これが早く具体的に方針が明確にならないと、そちらのほうも明確にならないという関連があるようですので、ぜひ早急に、これは町としての方針を明確に出して検討していくということが必要だというふうに思いますので、ぜひお願いしたいと思います。 次に、北部学童保育所についてでございますけれども、先ほど休養室にだけエアコンを入れるということを聞きましたけれども、学校と違って、あそこの建物は北側の窓が全くない建物なのです。しかも、非常に暑い夏休みもあそこにいるわけで、風通しも非常に悪いということでエアコン整備ということを要望されたと、私は指導員からされたような記憶があるのですけれども、そういうふうに考えていますので、これもぜひ検討していただきたいと思うのですけれども。 あと、通路について、特に意見が、要望がなかったということですけれども、これは常識的に考えて、3つの部屋になるわけですか、部屋から部屋に、結局玄関やトイレに行くときに、一々子供たちが全部部屋を通っていくということになるわけですよね。そうすると、落ちついて生活できないということは当たり前なことなわけで、これはそういう通路をつくるというのが常識ではないかなと私は思うのですけれども、そういう要望がなかったからつくらないという、もう入札も終わって設計もできたのでしょうから、そういうふうになったらしようがないと思うのですけれども、とりあえず南側に縁側みたいなのがありますよね。あそこを延長してあそこに通路ができるようにとりあえずは改善をしていただきたいなというふうに思うのですけれども、ぜひこれは検討して、落ちついて生活をするためには、ぜひ必要ではないかなと思いますので、この辺についてどういうふうに考えたか。 あと、外の遊び場、上平沢公民館の東側というのですが、そんなに広い土地があるようには感じなかったのですけれども、ここは特別何か整地をして、外の遊び場として活用できるようにするということなのでしょうか。 以上、お伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(及川美奈子君) 阿部隆一議員のご質問にお答えいたします。 通路のことですが、今現在2部屋子供たちの使用になっているわけですが、基本的にはオープンにして行き来ができるようにして、今度もう一部屋増設するわけですが、3つの部屋も静養室のところには区切りをつけますが、ほかはオープンにして指導員さんの目の行き届くような形でこれからも使っていきたいということでありました。 あとは、外遊び場ですが、今後設置するとかということではなくて、現在も公民館の東側に遊び場がございますので、そこを利用しての外遊びということを考えております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) もう既にこれは設計も決まって、けさ議場に配られたこの契約書を見ると、もう業者まで決まったようですから、これはしようがないと思うのですけれども、いずれ可能な範囲で、そういう子供たちが過ごしやすい環境にしていただきたいと思います。 それから、永岡とか西に関連してですけれども、この条例というのは、これは国も言っているように最低基準なわけです、そもそもが。条例をつくるから当面条例に合致しなくてもいいという、そういう規定はあるのですけれども、そもそも最低基準なわけで、やっぱり最低基準をクリアするようにしていくというのがやっぱり町の責任だというふうに思うわけです。 永岡の場合は、隣の会議室を恒常的に学童の施設としてきちんと、今は臨時に借りているという感じなのですけれども、行ってみたらば。隣の会議室も学童保育所の施設として恒久的に活用すると、そういうふうに了解をとったということなのでしょうか。そこをまずお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(及川美奈子君) お答えいたします。 永岡地区生涯教育センターの一部で学童保育をしているわけですが、会議室のほうはことし急に10名ほど学童保育の児童がふえたわけで、急遽という形で今のところは臨時的な使用という形にはなっております。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 隣の会議室も恒常的な施設というふうにしないと、学童保育所としてもなかなか指導がしづらいのではないかなというふうに思います。隣の会議室は結構広いので、あちらが学童の施設となれば非常にいいのではないかなと思いますけれども、ぜひその辺は検討をしていただきたいというふうに思います。 次は、保育園の待機児童の問題について再質問をしたいというふうに思います。いろいろ検討して半分程度が、現在は10月からですか、民間保育園に入園できるようになったということのようですけれども、いずれ待機児童をゼロにするというのが児童福祉法から見ても自治体の責任なわけですよね。だから、出てから対応するのではなくて、ゼロになるように、やはり自治体としてこれをきちんとした環境を整備しておくということが大事だというふうに思って、私は幼稚園のこども園化ということを提案しているわけですけれども、町として来年度からこういう方針で、来年の4月から完全にゼロにしますという、そういう具体方針があるのであれば、私は何もそういう提案をしないのですけれども、何かそういうゼロにするという明確な具体方針はあるのでしょうか、来年の4月から。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(及川美奈子君) お答えいたします。 先ほど教育長のほうから、今内部で就学前の児童に対して今後どうしていくかという検討を重ねておりますので、そのときにできるだけ来年は待機児童が出ないような形の方策にしていきたいとは思っておりますが、今検討中でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) これも学童保育所と同じように、検討するというのはいいのですけれども、ゼロからの検討をしたって私は結論出ないと思うのです。町としてこうするという方針を明確にして、そしてそれから関係者の意見を聞くというのが私は検討だと思うのです。そうでない限りは、ゼロからどうしますかと相談されたって、相談されるほうだって困ると思うのです。そういう意味で、こういう方向で待機児童をゼロにしたいと、来年4月から、絶対待機児童が出ないようにすると、そのためにこうしたという、やっぱりそういう方針を町として明確に打ち出していくということが必要ではないかなと思うのですけれども、その辺はどういうふうに考えているのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 今の問題は、大きな社会問題であり、どこの自治体も大変だと、こういう状況であります。議員お話しのように、ゼロにということについては希望を含め、あるいはそういう準備はしなければならないと、こういうふうに行政は思っております。 今金ケ崎町で120人ほど生まれます。ゼロ歳からということになれば、120人に対応するくらいぐらいの施設と、その対応を準備しなければならないと。小学校に入るまでの6歳ということになれば、720人分ぐらいは用意しないとゼロ解消にはならないのです。ところが、それがずっと続くかといえば必ずしもそうではないと。そこで一時的に託児所あるいは一時的に無認可と申しますか、預かってあげようと、あるいはホストファミリーのようなものを含めていろんな工夫をしていました。しかし、先ほど答弁で申し上げましたように、やっぱり無認可とか託児所はどちらかといえばと、こういう声がございます。そんなことからすれば、なかなか対応できるようにしたいと思いながら、現状には難しさがあると。しかし、担当課長申し上げておりますように、極力対応するような方向で進めていくと、こういう決意だけは持っております。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) いずれ具体化、ゼロに向かって具体的な方針を打ち出されることを希望したいというふうに思います。 あと、次に国保税について再質問をしたいと思います。まだ審議はなっていませんけれども、今年度の補正予算で、さらに3,000万円基金に上積みすると、そのほかに昨年度からの繰越金が1億3,000万円ぐらいあるのでしょうか。それ両方合わせると、かなりの金額になるわけです。その繰越金を1億円以上にしているのは、何か基金を余りふやさないようにするためにそういう操作しているのかなと思うのですけれども、その基金を取り崩すということではなくて、現在でも繰越金が出ているわけですから、その繰越金をそんなに多くしないようにするために国保税を引き下げるというふうに、1万円というのはその程度なのです。現在1万円下げたって3,000万円今年度補正で、もう既に基金に積み増しするという方針が出ているのですけれども、そのうちの2,000万円ほどを活用すればいいだけの話ですから、何も基金を取り崩ししなくてもいい話なのです、私の要望は。そういう点で、具体的にどういうふうに考えているでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 住民課長。 ◎住民課長(小澤龍也君) 今現在繰越金1億3,000万円ほど、今の補正で上げる予定となっておりますけれども、実際の中身につきましては、去年からの繰越金との差は500万円、基金積み立てが3,000万円で、実質収支3,500万円になるかと思います。ただ、この収支の中身につきましては、先ほど町長も申しましたとおり、震災関連で9,000万円、基盤安定で約2,000万円ほど来ております。その趣旨からいきますと、約7,000万円あたりになるような状況になってしまうことから、また30年度、県一本化になる際に幾らかかるかというのがはっきりされておりません。うわさによりますと、1人当たり1万円ぐらい上がるというようなことも想定されておりますので、今現在で引き下げるというのは非常に危険なことでありますし、基金がふえたからといって、今現在保険料の引き下げは考えていないところでございます。
    ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 時間も余りありませんので、これは補正予算の審議とか、あるいは決算の審議でも改めてまた質問していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それから、堆肥センターの問題についてですけれども、きょう午前中に配られたオーガニック金ケ崎の計画書等がありますけれども、その8ページを見ますと、今年度の計画としては生ごみのところが129万6,000円、町長の答弁どおり、そして畜ふんのところが1,501万円というふうに大幅にふえているのです。これは、町の補助金も含めてさっき言った1,404万円ですか、それも含めて畜ふんのほうから入るという、そういうことなのでしょうか。ここが大幅に前年比で1,547.7%増となっているのですけれども、こんなに大幅にふえたというのがちょっと不思議なのですけれども、それはどういうことなのでしょうか。8ページ関連、わかりませんか、会社のことだからわからないのかな。質問に答えられれば。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) では、私のほうからお答え申し上げます。 多分この表をお持ちだと、こう思いますが……           〔「きょう配られた」と言う人あり〕 ◎町長(髙橋由一君) ええ、それで今申し上げました1,501万円と、こういう中身は、お話しのように1,404万円が入っていると、こういうことでございます。実は、町のごみの27年度実績が金額で1,920万円と、こうなっていました。これは、町から支援をしておった1,920万円、27年度までの金額であります。28年度は、この分がそっくりなくなると、こういうことで、ここの表示の仕方が変わりましたということで、議員お話しのように、畜ふんと町のごみの支援のところで金額を分けて出していましたと、こういう中身でございますので、数字を入れかえをしたというので、前年対比がこういうふうに大きくなったと、こういう中身でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) いろいろ農家の方から聞いた話なのですけれども、この「オーガニック満作」が余り売れないといいますか、つくった割には売れないというのには、鶏ふんに比べて値段が約2倍だと、同じ有機肥料を使うという場合でも、「オーガニック満作」よりも鶏ふんのほうが非常に安い経費で済むということで鶏ふんを使っていると、そういうふうに言っている農家もありました。 あとは、堆肥センターに運ぶとある程度費用も有料で引き取ってもらうということがあって、3戸だけになったのかなと思うのですけれども、先ほどの町長の答弁などは8戸ぐらいに、6戸ですか、和光地区外から比べると。ということなのですけれども、いずれそれにしても循環型農業という観点からすると、非常に少ないのではないかなと思うのですよね、その処理する農家数が。畜産というか、酪農家の場合には、引き取ってもらえないからかどうかわかりませんけれども、無理をして牧草地に入れていると、自分の酪農の牛ふんを。たくさん入れると、食物障害というのですか、摂食障害が起こって、それが生まれてくる子牛への障害とか、あるいは親牛の死亡牛の増加などにもつながっているのではないかという、そういう意見を持っている酪農家もありました。そういう点からすると、堆肥センターで鶏ふんとか牛ふんを、もっと周辺の酪農家の人たちの牛ふんを処理できるような体制になればいいと思うのですけれども、何か量に制限があるということですので、これは将来その辺をどういうふうに考えていけばいいのか、何かその辺のところを農林課としても検討したことがあるのかどうか。戸数の問題とか、あるいは牧草地に余りたくさん有機肥料を入れたときの摂食障害というのですか、そういうことを今まで検討されたことがあるのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長。 ◎農林課長(髙橋義昭君) 阿部議員のご質問にお答えいたします。 基本的にオーガニックで周辺の酪農家の堆肥を全て処理できれば理想型なのでしょうが、施設そのものの規模、あるいは施設を建築するに当たりましては知事の許可を必要とします。この施設そのものを建てる当初許可をいただいているのが、畜ふんであれば日量18トンを上限とするということで許可をいただいているもので、今おっしゃるとおり、さらにふやすとなると、この施設を増設するために県と知事と協議をしながら、どこまで上限として施設規模拡大ができるのかを探っていかなければなりません。 今現在大規模酪農家、先ほど和光地区に36戸というふうになっておりますが、入植当時は50戸以上の酪農家がいたというふうに聞いておりますが、やはりいろいろな事情から、今現在、戸数こそ減っておりますが、1酪農家当たりの飼養頭数は増加しておりますので、いまだに県内有数の酪農地帯ということで、各方面にその名を知られているところですが、この部分で施設の畜産農家にそういった大規模でやっている方々の堆肥処理をどのようにしているかというふうな実態は、皆さんも見ているとおり、堆肥盤というものを設けております、堆肥舎といいますか、雨は直接当たらないように、かつなるべく乾燥できるということで、そういった施設をわざわざ国の補助事業を使って大規模農家の方々は整備しております。よって、オーガニックに頼らずとも今の段階では自前で処理できるということになっているという状況でございますので、今現在オーガニックとして施設規模拡大の予定にはなく、それよりは製品としてきちんとした完熟堆肥をどうやって出したらいいかという、そちらのほうの検討をしている段階でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 1時間、時間となりました。7番、阿部隆一君の一般質問を、これで終わります。 お諮りいたします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後4時まで休憩をいたします。            休憩(午後 3時46分)                                                    再開(午後 4時00分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 9番、千葉正幸君。           〔9番 千葉正幸君登壇〕 ◆9番(千葉正幸君) 9番、千葉正幸でございます。私は、人づくりの観点から、山路町政のときに町政の柱としてきた生涯教育の核たる施設である図書館あるいは公民館、あるいは別の視点から見れば、いい公民館、いい図書館があれば定住をしたいという方もいるくらいの重要な教育施設について6月議会で質問をいたしましたが、時間がなくて十分でありませんでしたので、教育長には恐れ入りますが、再度質問して深めたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、図書館の経営の見直しをしたらどうかという提案でございます。図書館は、図書館法で定める教育機関であり、当町が進めている生涯教育の重要な施設であります。 最近、図書館のネットを見ますと、新たな兆しを少し感じることができるというふうに思っております。それは何かといいますと、ネットで見た範囲内ですから、児童コーナーにバックグラウンドミュージックを流しているとか、会議室をオープンスペースにして自由に話し合いをするように開放しているとか、そういったような取り組みをされて、その結果のアンケート調査をいち早くネットに載せておられましたが、80%ぐらいの方がいいことだと、こういう評価をされておりまして、新たなことに対する取り組みが少しずつ始まったのかなという希望を抱かせるものでございました。 しかし、さきに策定されました金ケ崎町教育振興基本計画や今年度の金ケ崎町の教育28、これですね、それらを見て、あるいはさらに言えば第十次総合発展計画もそうですが、現代に適用した時代を先取りする図書館という熱意は、この計画からは余り感じ取れません。 そこで、提案をしたいのでございますが、その前にこの計画書に載っていることでちょっと理解が十分できなかったことを数点お伺いいたします。 その第1点は、平成28年度金ケ崎町立図書館管理運営計画にある金ケ崎町まるごと図書館とはどういうことを言うのでしょうか。その趣旨の前段のところに述べられていますが、計画、具体的なプログラムのところにはないので、表現だけをしているのか、本当に金ケ崎町まるごと図書館にしようというプロジェクトを進めようとしているのか、まずお尋ねをしたいと思います。 次に、OPACのシステムの導入をしていることを大変評価したいと思います。ですが、PRをどうされているのでしょうか。せっかくいいシステムをつくって町民に理解されなければ宝の持ち腐れになるわけです。このOPACというのは、オンラインパブリック・アクセスカタログという英語の頭文字だと。日本語で言えば、スマートフォンやタブレットやパソコンのインターネットで、図書館に行かなくともこういう本があるかというのを検索できるというシステム。全国の図書館6,000あるそうですが、大半のところで入れないところは少なくなってきている状態ですから、普及の度合いが高まってきているのだと思いますが、このシステムを使って町民が検索をするということをもっとわかりやすく説明したらどうか、それやられているのでしょうか。 3点目は、図書資料の収集と書いてありますけれども、どういうことを言っているのでしょうか。行政資料、例えば総合計画、第一次から第十次まで、あるいは予算書、ここ少なくとも10年とか、役場で発行される各種計画、そういったようなもの、評価したもの。それを、本来であれば役場の行政資料室に置いて、行政の企画や実証する場合に参考にする行政資料室がまず備えなければならないのですけれども、今行政資料室を有効に活用している職員はどれくらいいるか、ちょっと疑問で、私から言わせれば、何か整理が不十分ではないかと思うような状況でございます。 しかし、そういう資料は行政資料室だけではなくて、館長あるいは図書館をつかさどる中央センターの所長や教育長のほうから、関係各課あるいは省庁にそういうようなものができたらぜひ送付してくださいというかたい約束をつくって、そういう資料を準備する、あるいは歴史的な資料、とりわけ金ケ崎町に詳しい歴史的な資料の収集。例えばこの間町長さんが伊達家の殿様になって金ケ崎に来るという行列をされたのですが、一番北端にある要害としては、二子に浮牛城というのがあるのですけれども、ここは地域の住民で、殿様ではなくて、そこの自分たちのお殿様が仙台から帰郷するときの行列を復元しているのです、あそこの場合は。そういうようなものを見たり、「あのとき町長が着ていた服装は、400年も前に本当にああいうのを着てたんでしょうか、調べたいんですが」と、こう来た場合は、レファレンスサービスなわけですよね。そのときに、こういう本があるよ、こういう資料があるよ、町にない場合は仙台の博物館とか資料館に尋ね調べてあげますよというような格好につながるような歴史的な資料、あるいは金ケ崎町の町の特色は自動車の町だというのであれば、自動車に関係した本は100%本はあると。トヨタの自動車博物館には、自動車だけではなくて本も展示をしているわけですけれども、そういう資料、あるいは学校の生徒の教科書、見たことないという人は大半なのです、父兄以外は。今どういう教科書でどういうようなものを勉強しているかという、そういうようなものを置くとか、あるいは地元出身の作家、有名人としては平谷美樹さんというのが一の台にいらっしゃるわけです。あるいは、板宮文庫と言われるような、アララギ派の大家でありました斎藤茂吉の高弟が佐藤佐太郎さんという、宮城県の出身だったですね、それの高弟が板宮清治さんなのです。生存されて元気でいらっしゃるわけで、その人の文庫があると。それを見に来たいという人さえあるのですから、そういう資料を十分整えるべきだと思うのですが、ここの計画書に書いてある資料の収集というのはどういうことを言っているのでしょうか。どのくらいの資料を整備されているのでしょうか。この3点をまず伺います。 次に、私の提案を述べたいと思います。現代にふさわしい図書館、どうしたらいいかというのを図書館の検討委員会を設置して討議をしてほしいなと、こう思うので、検討委員会の設置を提案するわけでございます。 それから2つ目は、この経営計画や基本計画を見ても、レファレンスという項目に対しての熱意が感じられません。まず、よその市町村の図書館に行くとレファレンスコーナー、あるいはレファレンスカウンター、レファレンスルーム、それに司書が対応しているという状況があるのですけれども、当町の場合は、レファレンスという言葉を図書館に行って見ることは、まずありません。本当に相談していいのかどうかもわかりません。 このレファレンスサービスをやるというのは、とても重要でありまして、例えば小学校、中学校の生徒が夏休みになって研究調査事項を自分で考えて宿題をやるわけですけれども、日本公益財団図書館振興協議会というのがあるそうですが、ここで調査学習の結果、図書館を使った調べる学習コンクールというのがあって、それに応募して文科大臣の表彰を受けたなんという人は紫波町にもいらっしゃるわけです。紫波町に行って調べてみましたら、ちゃんと理科とか単元ごとにボックスがあるわけです。理科のところをちょっと引っ張ってみると、トンボについての調べ方とか、そういうようなものを持ってレファレンスのお姉さんに言って相談をしていろいろ勉強するといったようなことがほかの図書館では行われているのです。大人についても、このレファレンスをやるということは、とても大切な生涯学習の手法の一つだと。ですから、この充実をしてほしい。 それから、3番目にいきまして、図書館というのは静かに本を読むという、借りるというだけの機能ではなくて、がやがやと意見交換をして交流をする場も最近は必要だと言われるようになりました。いわゆる交流の場の提供と支援でございます。 4番目は、IT、あるいはICTを導入した創造の場の提供と支援というのが最近取り上げ始められました中身でございまして、これは中央センターにパソコン室がありましたよね。古くなって取り除いてしまいましたが、ああいうところを中央センターと図書館と提携して、パソコンやタブレットや印刷機を置いて、成果を出してまちづくりならまちづくりのことを調べたり印刷したりして情報交換をするという、そういう学習もあるので、図書館が一番最初にそれを提供していくと。特にも私どもの町は中央センターとの連携などが重要視されますから、学校とか、そういうところと提携したITの導入を考えたらどうでしょうか。 と同時に、図書館でウエブマガジンをつくったらどうでしょうか。例えば秋田のなんも大学というのがありますが、そこで春先に山菜採りというのをネットで引きますと、ぱっと大学のデータが出てくるのです。そうすると、どこに行くとどういうものがとれるとか、あるいは誰々が山の専門家で、この人に行くとワラビとりを教えてくれるとか、あるいはこの人に聞くと、食べ方をちゃんと教えられるとか、図書館にそういう本があるとか、そういう学習へのきっかけづくり、あるいは人と人との交流のためにウエブマガジンというのをつくられたらどうでしょうか。 それから、5番目にブックスタートの充実というのが、この計画書に書いてありました。これは、館長さんの肝いりで、子供たちの読書の進行とあわせてお考えだと思います。 例えばそういうことだけではなくて、ぬいぐるみおとまり会というのが今全国的にはやり出した。考え出したのはアメリカの人ですが、乳幼児がぬいぐるみを持って遊んでいますよね。それをお母さんと一緒に図書館に連れていって、一泊泊まらせるわけです、ぬいぐるみを。そうすると、図書館の職員は、そのぬいぐるみが、夜、何の絵本を見ました、「大工と鬼六」のところに行ったと。それを職員が写真に撮って、ぬいぐるみの子供さんに、「ゆうべね、このぬいぐるみをこういう動きをしたんですよ」という説明をして、お母さんと一緒に、「ああ、んじゃ、本借りていく」と言って借りていって、うちでお母さんが読み聞かせをすると。いわゆるブックスタートなのです。それをやっている図書館が非常にふえてきました。何もこれをやりなさいというのではない、これに近いものでも構わないと思いますので、本に親しむきっかけづくりのアイデアをもっと出してほしいということでございます。 次の⑥も同じなのですけれども、ビブリオバトルという、つまり日本語で訳しますと、本を読んで、5分くらいの時間を与えられて、この本はこういうことを言っているよ、大変おもしろいから1回読んでみてくださいという書評を述べるわけです。その後1分ぐらいの質問があって、バトルをするわけです。10人ぐらいの人が、そういう書評の発表をして、投票した結果、誰々の本がチャンピオンになったというような格好で、本への導入とか、ああ、あの人はああいう本を読んでいるのかというようなきっかけをつくっていくというのがビブリオバトルというやり方でございますので、当町でもご検討なさったらどうでしょうか。 7番目は、まちづくりと図書館。例えば長野県の伊那市にある高遠町というまちでは、イギリスにヘイ・オン・ワイという1,500人ぐらいの小さなまちがあって、古本屋をまちづくりの起爆剤にして、古本屋さんが約30軒ほどあって、ブックツアーで年間8万人から10万人が旅行で訪れてくるというまちなのです。それを見習おうとしているのがこの高遠町、あるいは福島県の只見町、あるいは山形県の井上ひさしさんが22万冊本を寄附した川西町、あるいは筑紫哲也さんが「スローライフ」というのを掲げて運動したその関係する本1,000部が群馬県の南牧村というところに寄附されているのです。それをきっかけに、ブックフェスティバルなんかしてブックツアーをやっていると、こういうことなのです。 そこで、まちづくりは町長だけがやる、あるいは地区センターだけで地域づくりをするのではなくて、図書館もまちづくりに参画をするというくらいの気持ちでやってほしいなと。例えば紫波町の産直に行きますと、ワラビならワラビ、アスパラガスならアスパラガスが出てきたときに、そこに図書館にアスパラガスのつくり方とか食べ方とか、こういうのがありますという紹介のカードが、その商品のそばにくっつけられるのです。そうすると、ああ、行ってみるかなというような。それから、あそこの人に行くと食べ方をちゃんと教えてくれますというのをちゃんとガイドするのです。ですから、そういう面からもまちづくりというものがつながってくるのではないかと。 そういうことをやっていくとすれば、図書館で働く人の待遇改善と研修というのは欠くことのできないことであると。そういう視点からいえば、図書館活動専門員の設置というのは、地方公務員法第3条3項3号による特別職で、週29時間、月14日しか働いてだめだという枠を取り除いてやれる方法があるわけですので、職員と同じぐらいの勤務時間を働けるように。そのためには報酬もちょっと改善をするべきだと。あるいは研修や、紫波町に行ったら毎朝にこにこするという訓練をやっておりまして、私が行ったときは、にこやかなソフトなほほ笑みで迎えられて、悪い気分はしませんでした。そういったような工夫をやられたらどうでしょうか。そのために必要な備品とかをもう少し設備されたらどうでしょうか。 町側にお金がないとすれば、宝くじの財団で出しているものもあれば、先ほど申し上げた日本図書館振興財団のようなところでやっているメニューもあるのです。そういうようなものも活用して、IT機器を導入するというようなことに挑戦してほしいなと。一朝一夕にできることではありませんが、少しずつ前向きにやって、図書館がまちづくりをリードしているよというぐらいのところまで持っていってほしいと、こう思います。 説明が長くなっていますので、この後は短くやらせていただきますが、次に公民館です。公民館も図書館と同じように重要な学習の拠点であります。1つは、町民の茶の間というような感じのものが昔に比べれば不足していると。誰でもが行ってお茶を飲んでだべるというような空間が欲しいのではないかと。その中から交流が進んだりするわけですので、ぜひ町民の茶の間をつくってほしいなと考えるわけです。 次に、開館を、今は週、月、火、木、金の4日しかやっていないわけですね。それ以外は嘱託みたいな人が鍵をあけに来て全部オープンすることになっていますが、職員のサービスはないわけです。これは、臨時職員の使い方の問題で、週29時間という制限があるからそういうやり方をしているのだと思いますけれども、そうではなくて5日間正常に開かれるような、月曜日休みとか、そういったようなのに変えてほしいなという提案でございます。 それから、公民館の命は学ぶことだと思うので、学級講座なんかをやる必要があります。ところが、予算書を見ますと、全部の地区公民館で50万円ぐらいですか。これでは何もできないのではないかと。1回のぱっぱとやる花火ではなくて、5回の講座とか、1つのテーマを突き詰めてやるとか、そういう講座をぜひ開いてほしいなと考えます。 図書館を粗末にしていませんかと。例えば予算書なんというのは、地区センターに配布しているのでしょうか。予算書見たこともないという館長さんとか社会教育指導員さんが多いのではないでしょうか。図書館にはありますけれども、地区センターに条例規則集もないのです。条例規則全体のことをわからないで地域づくりやまちづくりができるはずないではないですか。そういった意味では、ちゃんと資料を届けてほしいと。 それから、家庭教育のお手伝いももっと力を入れるべきだと。そういうことからいえば、職員の待遇は29時間で13万6,000円だそうですけれども、もっと高くして、図書館も今8万円だそうですから、もっと高くして倍以上に高くして、ちゃんと5日間働けるような仕組みづくりに変えてほしいと。よそではやっているので、金ケ崎でやれないという話はないと思います。 最後に、県立大学と協働して調査した地区センターの事業見直しですか、それやったのがありますが、どう生かされているのかわかりませんが、その中で書いてあるのは、高齢者と子供たちに力を入れなさいと書いてあるのです。ところが、そこも大切ですが、今金ケ崎町を背負っている若い人たち、昔は青年会というのがありました、あるいは若妻会もありました。そういう人たちが、社会教育の施設の中で学んだり交流したり、地域のために動いたりするような仕掛けづくりをもっとすべきではないかと、こういう提案をする次第でございます。 ちょっと説明が長かったのですけれども、どう考えるか、教育長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) それでは、答弁願います。 教育長。           〔教育長 新田 章君登壇〕 ◎教育長(新田章君) 9番、千葉議員のご質問にお答えをいたします。質問書をもとに答弁書をつくりましたので、お許しをいただきたいと思います。 図書館と公民館の2点についてご質問をいただいておりますが、初めに図書館経営の見直しについてお答えをいたします。 金ケ崎町教育振興基本計画などにおいて、時代を先取りする意欲が感じ取れないとのご指摘をいただいておりますが、今年度も新たな取り組みを実施しているところでございます。例えば夏休み期間中、児童生徒の学習コーナーとして会議室の開放や、先ほどお話ありました児童コーナーでのオルゴールのBGM放送、展示ギャラリーを活用した写真展の開催、特別企画展として「とと姉ちゃんと暮しの手帖」展の開催、またツイッター配信の施行などを行っているところでございます。特にもツイッターにつきましては、金ケ崎町役場としては初めての取り組みで、県内の市町村立図書館では3番目の開始となり、他市町村に先駆けた取り組みと思っております。 次に、ご質問の1つ目でございます金ケ崎町まるごと図書館の内容についてお答えをいたします。金ケ崎町まるごと図書館とは、地域文庫や地区生涯教育センターなど、町内約100団体への図書の貸し出しを初め町内小中学校図書館業務への支援など、町立図書館だけではなく、町内全域の読書環境の整備を目指しているものでございます。 2つ目のご質問のOPACシステムのPRについてお答えをいたします。OPACは、オンラインによる蔵書目録であり、平成10年度に図書館建設時に導入され、館内の端末やホームページから蔵書検索などに幅広く利用されております。町のホームページでは、トップページの蔵書検索の項目を選択することによりOPACシステムが利用できるようになっておりますし、館内の端末におきましても、キーボードを使わずにタッチパネルで検索ができるようにもなっているところでございます。 また、学校の図書館見学の際に初めて来館した子供たちに対しては、使い方の説明と指導を行っておりますが、今後も機会を捉えて施設見学やホームページなどを活用しながらPRに努めてまいりたいと考えております。 3つ目のご質問の図書資料の収集についてお答えをいたします。図書館では、図書資料の収集に当たりまして、図書館流通センターの図書選定目録コースが何コースかございます。その中からこのコースをことしは選ぶか、そういう形でまずは選んでおります。また、職員が町民のニーズを把握しながらも選んでおりますし、あと個別に町民の方からのリクエストに応じるなど、そういう形で資料を購入しておりますし、さらにはご指摘にありましたように、地域でつくった例えば「川目風土記」のようなそういう歴史的な本も蔵書しております。 なお、昨年度の図書資料の購入実績は、一般図書が約1,600冊、児童図書が700冊で、全て現在配架して利用に供しております。 次に、議員ご指摘のご提言についてお答えをいたします。1点目の図書館の検討委員会の設置についてでございますが、図書館では現在図書館運営協議会におきまして、図書館運営のあり方等につきましてもご検討をいただいておりますし、生涯学習審議会等でもご協議をいただいているところでございます。 2点目のレファレンスサービスの充実については、これについては議員からも強くお話がありましたが、ご案内のとおりこのサービスは、図書館利用者が必要とする資料などの要望に応じまして情報提供を行う業務で、本図書館も通常業務の一環として実施しているところであり、そのためには経験や情報の蓄積も重要となりますため、毎月の館内会議や毎朝のミーティング等で事例の情報共有をするなどサービスの向上に、また資質の向上に努めているところでございます。 また、利用者から本町にない図書のリクエストをいただいた場合には、県内外の図書館との相互貸借で利用者の要望にできるだけ応えているところでございます。 3点目の交流の場の提供と支援についてでございますが、中央生涯教育センターと図書館との連絡通路は展示ギャラリーとして活用しており、写真展を開催するなど、読書目的だけではない来館者のために交流の場の設置についてこれからも工夫をしてまいりたいと考えているところでございます。 4点目のITを導入した創造の場の提供と支援についてでございますが、ITを導入した情報発信の手段といたしまして、ホームページや図書館メールによるメールマガジンを活用して、8月にはホームページの更新を行うとともに、ツイッターによる情報発信の試行を開始したところでございます。このように多様なITの活用により、図書館の魅力の新たな創造に取り組んでいるところでございます。 5点目のブックスタートの充実についてでございますが、ご案内のとおりブックスタートは、幼児やその保護者に向けた読書の推進を目的としており、ぬいぐるみについては先ほど議員からご指摘があったところでございますが、本町では町民の方々に読んでいただいた本の感想を募って、それを感想文集のような形で冊子をつくって広く周知しておりますし、また乳幼児、保護者に関しましては、保健福祉センターの乳幼児健診の際にお邪魔をして、本の読書も勧めているところでございます。 6点目のビブリオバトルの開催についてでございますが、これにつきましても図書館のほうでは、先ほど申し上げましたように、いろいろ読んだ本の書評を話し合うということでございますが、先ほどのご提案のとおりな形で感想をまとめた冊子で対応しているところでございます。 7点目のまちづくりと図書館についてでございますが、第十次総合発展計画の重点プロジェクトの中の若者が暮らしたいまち、女性にとって魅力的なまちづくりに関連した取り組みといたしまして、児童コーナーに子育ての保護者の方々がお子さんを連れて気軽に来館できるよう、先ほど申しましたようなBGMの放送の試行を行うなど、さまざま行政から情報発信の多様化の充実を図るため、ホームページの更新とかツイッターの試行を進めるなど、総合計画に基づいたまちづくりの実現に向けて図書館のできることで対応しているところでございます。 例示されましたヘイ・オン・ワイについてでございますが、これは古本屋さんというのですか、そういうところでのお話のようでございますが、本町の場合は古本を提供するフリーマーケットを開催し、毎年多くの町民の方々が参加をしてにぎわっているところでもございます。そういう形で図書に興味を持ってもらう、図書館に興味を持ってもらう取り組みをしているところでございます。 8点目の図書館で働く人の待遇改善と研修の充実についてでございますが、図書館活動専門員の勤務の改善等につきましては、本人の希望や家庭の状況等に配慮しながら、交代制の勤務システムを組んでいるところでございます。また、待遇の改善につきましても、職務の内容や他市町村の状況等を参考にしながら、今検討中でございます。 一方、研修につきましては、他の図書館の施設見学等の研修を実施するとともに、各種研修会への派遣や館内研修などの充実を図っているところでございます。 最後の9点目、図書館施設や備品の充実についてでございますが、図書館は建てかえから20年近くが経過し、ところどころに老朽化が見られております。利用者の皆様方に快適にご利用いただけますように、順次修繕修理に努めているところでございます。 また、先ほどご提案ありましたように、仕事をする上で必要な備品等の整備にも努めてまいりたいと考えております。 次に、大きな2つ目の質問でございます。図書館経営の見直しのご質問にお答えをいたします。1つ目のご質問の昨年開講いたしました地域づくり大学で検討された内容でございますが、地域づくり大学では地区生涯教育センターの事業内容を確認するとともに、その事業を精査したところでございます。地区生涯教育センターでは、運営懇談会が事業を比較検討する役割を担っておりますが、センター職員が作成した事業計画を承認する会議体となっている実態が明らかになったところでございます。本来であれば、それぞれの事業が狙う目的が達成されたのか、その事業の成果と課題を明らかにしながら、新年度事業を計画していくという機能を有していたはずでございますが、実態は事業の承認と事業運営の協力に力が注がれるようになってまいりました。このことは、生涯教育の宣言を行ってから三十数年を経た取り組みの中で、事業をスムーズに実施できる組織に至った成果であると捉えることもできますが、事業を実施することが目的となってしまうことが懸念されますので、事業等の実績をしっかりと評価し、反省点を次年度の事業計画に反映できるように事業計画の策定時期に新たに運営懇談会を開催することとしております。 2つ目の社会教育法や公民館法、公民館の設置及び運営に関する基準から見て町の現状が少し貧弱に見えるとのご指摘についてでございますが、公民館につきましては、昭和23年6月に制定された社会教育法の第5章で規定されており、社会教育関係者は、通称その5章を公民館法と呼んでいるところでございます。 初めに、国の法律の改正に関し、公民館を取り巻く状況がどのように変化したかについて触れさせていただきます。国では、地方分権の推進に関し、社会教育においても地方公共団体が地域住民の意向をよりよく反映し、自治体の自主的な判断で事業を展開できるようにとの観点で社会教育法の見直しを生涯学習審議会に諮問し、平成10年に「社会の変化に対応した今後の社会教育行政の在り方について」という答申が出され、それを受け国では平成11年に社会教育法の一部を改正し、公民館運営協議会の必置規定が廃止され任意設置となるとともに、構成員も弾力化され、地方公共団体の特色を生かせるように法規則の緩和を明記し、その実施を奨励しているところでございます。 また、公民館の設置及び運営に関する基準につきましても、平成15年6月に改正され、公民館の面積や必要な施設設備などのハード面に係る弾力化や、地域の学習拠点として、また地域や家庭教育支援の拠点として、その機能を発揮し、青少年奉仕活動、体験活動等の推進、地域の実情を踏まえた弾力的な運営など、ソフト面につきましても時代の変化に伴った新たな役割への対応について規定したところでございます。 地区生涯教育センターの取り組みや事業実績を、改正された社会教育法や公民館の設置基準の内容と照らし合わせてみますと、本町のセンターは他市町と比較しても充実した内容であると考えており、議員ご指摘のような貧弱な部分は見受けられないのではないかなと認識しているところでございます。 次に、議員のご提言につきまして、お答えをいたします。1点目の町民がいつでも気軽に話し語り合いのできる場の設定についてでございますが、公民館はまさしく人と人との交流の場であり、町においては中央、地区生涯教育センターが従前より町民の交流の場としてその機能を十分果たしてきたものと考えております。 その根拠の一つといたしまして、町民の施設の利用状況が挙げられるのではないかなと思っております。平成25年から27年までの最近の3年間の状況でございますが、それぞれの施設の利用件数は、25年度が8,945件、そして2年後の27年度は9,072件と、わずかではありますが、ふえております。また、利用人数も25年度が13万9,289人から27年度が14万3,045人と、これもわずかではありますが、ふえております。本町は、人口減少が少しずつ続く中ではございますが、数字が示しますように、多くの町民の方々にご利用いただいているのではないかなと捉えているところでございます。 2点目の地区生涯教育センターの週5日制の開館についてでございますが、各地区センターでは平成27年度より社会教育指導員1名を増員し、体制の強化を図り、現在は開館日数や対応時間帯につきましても週5日に限らず、住民からの要望があれば随時対応し、住民の施設利用状況に合わせ、土曜日も日曜日も、また祝祭日も、そして現在職員不在の取り扱いをいたしております水曜日につきましても、住民の要望によりまして開館するなど柔軟に対応しているところでございます。 なお、職員不在といたしております水曜日の取り扱いにつきましては、現在のところどこの地区からも、町民からの苦情等は寄せられていないところでございます。しかし、これからのあり方については、検討してまいりたいと考えております。 3点目の講座等の開催と講師等への謝礼の予算化についてでございますが、まず講座や事業等の開催につきましては、中央及び各地区センターとも事業計画を盛り込んだ年間の管理運営計画に基づき実施しているところでございます。また、講座の講師への謝礼などにつきましても、計画に基づき予算計上しているところでございます。 4点目のグループ、サークル、団体の結成へのきっかけづくりと助言指導の充実についてでございますが、当町におきましても、各地区で開催された各種講座や地区住民の集会等などがきっかけとなり、多くのグループや団体が結成されており、例えば三ケ尻地区では18団体、北部地区では17団体が結成され、活動しており、他の地区でも同様の状況でございます。町といたしましては、今後も地域の団体等に対し、人材バンクを活用した講師派遣や指導者の紹介など、できる限りの助言や支援をしてまいりたいと考えております。 5点目の家庭教育への支援についてでございますが、平成18年12月の改正教育基本法の第10条において、「国及び公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない」と規定しており、各地区センターでは家庭教育学級を幼稚園や小学校と共催の形で実施するほか、町では子育てに対する講演会を初め、たくましいかねがさきっ子の育成を図る家庭教育宣言運動や地域子育て宣言運動の展開、その取り組み実践を共有し合う推進大会の開催など、各種事業を継続的に実施し、家庭教育の支援に努めてまいったところでございます。 なお、これらの家庭教育支援事業は、今年度からは新設されました子育て支援課のほうに移管しております。 6点目のセンター職員の待遇と研修の充実についてでございます。まず、社会教育指導員などのセンター職員の待遇についてでございますが、現在その待遇の改善を図るべく検討中でございます。 次に、職員の研修充実につきましては、地域課題や学習要求の多様化、高度化により、センター職員には高い対応能力が求められておりますことから、県立生涯学習推進センターと連携しながら研修会を実施しており、一昨年度は8回、昨年度は5回、今年度は現在まで2回実施しております。 また、例年県立生涯学習推進センターなど、外部団体が主催します職員のスキルアップに関する研修会への派遣など、職員研修の充実を図っているところでございます。今後も職員の資質向上や専門職員の育成を目指し、職員研修を継続的に実施するとともに、外部研修への派遣や社会教育主事講習への参加等についても検討してまいりたいと考えております。 7点目の地区生涯教育センターを課設置条例で取り扱いするべきであるとのご提言についてでございますが、現在地区生涯教育センターにつきましては、教育委員会部局に所属する組織として金ケ崎町教育委員会行政組織規則に規定しており、その事務分掌につきましては、同規則で教育委員会事務局、中央生涯教育センターの各係と並列で規定しております。地区生涯教育センターの組織と事務分掌の内容や、また他市町村の地区公民館、地区センター施設の例規での取り扱い状況などから、本町の地区生涯教育センターを課設置条例で課として取り扱うことについては現状では難しいのではないかと考えておりますが、この件につきましては、課として取り扱うことの必要性や関係例規との整合性などを見ながら、今後検討してまいりたいと考えております。 最後の8点目、若者の参加の検討についてでございますが、近年では各地区、地域においては若者のグループが夏まつりや年祝いなどの地域行事に自主的に参加し、運営に携わるなど、若者の活動も少しずつ見えてまいりました。町といたしましては、今後若者が地域で行われるさまざまな事業に積極的に参加するよう働きかけるとともに、若者の自主活動を促進するような講座や事業の実施を検討してまいります。 以上、早口で申し上げましたけれども、9番、千葉議員に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) ここで、暫時休憩いたします。            休憩(午後 4時50分)                                                    再開(午後 4時51分) ○議長(伊藤雅章君) 再開いたします。 教育長。 ◎教育長(新田章君) 先ほどの答弁の中で、大きな1点目は図書館のほうの経営でございまして、2点目は公民館でございます。訂正しておわびしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) それでは、再質問を許します。 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) 教育長は早口でということでしたが、私には普通のスピードに聞こえましたが、親切丁寧にお答えいただきまして、大変ありがとうございました。 ただ、図書館について前向きなことは私も承知をしておりますし、蔵書数でも県下の10本の指に入るくらいの本を蓄えているわけです。しかしながら、図書館資料というのは本だけを言うのではなくて、一般の町民の方がつくった冊子とか行政資料とか、さまざまなものがあるのです。ですから、それを総合的に町民のニーズに応える、あるいはまちづくりの参考にするような資料収集してくださいよと。 とりわけさっき言った平谷美樹さんの数十冊に及ぶ著作があるわけです。最近の作だと「でんでら国」という、いわゆるうば捨て山のことを書いた本なんかは、SF作家なのですけれども、非常に史実に基づいた現代の福祉に対するサジェスチョンをしている本なのです。そういう地元の作家の資料とか、あるいは文部省の初代の社会教育局長はどなただったかご存じですか。金ケ崎町出身の佐藤得二さんなのです。そういう歴史のある人物を輩出しているところで、その後の偉人も人づくりに力を入れてきた経緯があるのですので、そういった町にふさわしい図書館にしてほしいという願いから言っているわけで、教育長が説明した内容はわかりましたから、さらに充実をさせてほしいと。その一つがレファレンスサービスなのです。レファレンスサービスをしているのに、実績報告書に何件相談受けましたというようなことを書かないのですか。それから、レファレンスサービスするというのであれば、なぜカウンターをつくって相談コーナーを設けないのですか、積極的に。その辺を変えてほしいということです。どうですか、教育長。引き継ぎしてくださいよ。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 教育長。 ◎教育長(新田章君) 1点目の資料の収集にかかわりまして、金ケ崎町内でもたくさんのそういう偉人といいますか、そういう方々のかかわる書籍があるし、現在そういう本を書いている人もいるということで、これらの資料の収集については検討してまいりたいなと、そのように思っております。 2つ目の、2点目のレファレンスサービスにつきましても、まず今の現在の図書館の中で、どこにそういうコーナーが設けられるか、あとは職員の体制配置も、専門に、いわゆるコーナーをつくるとすれば必要になってきますので、その辺についてもひとつ検討させていただきたいなと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) もう一つは、ITの関係ですけれども、図書館の業務をIT化するという意味で私は言ったのではなくて、来る町民が利用しやすいようなIT機器の準備をする、例えばタブレットを自分の持ち込みも可能だし、何台かあるのを使うのも可能だと。それらを見て調べて、例えば自分たちの部落をどういう部落にしていったらいいかとか、そういうようなものをプリントで出して展示をするとか、そういう交流の仕方もあるのではないかと。そういう視点で、中央生涯教育センターでやられてもいいのですが、中央生涯教育センターの中にあったコンピューター室のようなものを共同利用して、そういったようなものをセットして町民の利用に供すると、そのことがまちづくり、町長の言っている地域づくり、協働につながるとすれば、これは安いものだと。やっぱりこれからはタブレットとかそういう時代ですから、図書館が今先端をいっているということはお聞きしましたし、私も評価しますので、そこのところも充実してほしいと、こういうことなのです。中央センターと提携してやられたらどうですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育長。 ◎教育長(新田章君) IT化のタブレットの関係でございますが、これについては私もあればいいなと思っていますし、これは図書館だけでなくて、学校教育の現場においてもこれからは必要になってくる機器だなと思っていますので、財政当局とも検討しながら、少しずつではありますけれども、整備に向けて努力をしてまいりたいなと、そのように考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) そのIT化については、ただいま文部科学省で進めている学習指導要領の改正の中にも多分大きく入ってきて、これからの子供たちはタブレットで授業をするという格好になるのだろうと私は予測しているので、それらは子供たちだけではなくて大人もそういうようなものを活用してまちづくりにつなげていくということが肝要かと思いますので、ぜひお願いをしたいと思います。 それから、各種行事については、それはアイデアですから、図書館の職員が一生懸命になるという体制をぜひつくってほしいと。そのためには、図書館長、今7万7,000円の報酬ですよね。地区センターの所長は8万円。これは、もう少し高くしたほうがいいのではないでしょうか。図書館の職員は、勤務対応、短いほうがいいという人もあるかもしれませんが、基本的には5日間やっぱり働いてもらって仕事に熟練するというような格好でないと、いいサービスができないのではないかと私は思うのです。 参考までに聞きますけれども、今図書館専門員ですか、10人ぐらいいらっしゃるのですか。私が聞いたところによると、図書館の司書の資格を持っている人は5人ぐらいいるという話でしたが、実態はどうなのですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育長。 ◎教育長(新田章君) 図書館司書の資格を持っている方は何人かと、断定できませんけれども、今議員ご指摘のように、4人ほどいるという話は前に伺っておりましたけれども、現在、ことし、今の体制で4人かどうかと言われると、ちょっと確定した答えはできませんので、お許しいただいて、後で調べてご答弁したいと思いますし、あと前段にありました待遇についてでございますが、例えば図書館長さんだとか、センター長さんだとか、これについては今財政のほうを中心としながら、総合政策課も含めながら、そういう待遇改善のところで報酬については検討中でございますので、時間をいただきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) 図書館専門員設置の規則ですか、要綱ですか、そこには専門的な知識を持っている人、経験のある人と書いてあるのです。そうしたら、司書のことではないですか。司書でなくても経験のある人もありますよ、もちろん。司書の資格持っているのなら、それなりの待遇をしてください。通信教育か大学に行ったかわかりませんけれども、せっかく単位を取って資格を持っているわけですから。そういう待遇をしてください。そのことが仕事につながりますので。 図書館については、前向きにいくという兆しが見受けられましたので、期待をしておりますので、全国に名立たる金ケ崎町の図書館になるようにぜひお願いをしたいと思います。 公民館についてですが、条例規則、予算、やっているのですか。やっていますか、地区センターに。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(伊藤明穂君) 質問にお答えいたします。 まず、予算書ですけれども、現在の予算立てが10款5項7目地区館費ということで、6地区の予算がまとまった状態になっております。それで、ここの予算を各地区に配分しておりますので、予算書自体は配付しておりません。           〔「議長、そんなこと聞いていない」と言う人あり〕 ◎中央生涯教育センター所長(伊藤明穂君) 配付しておりません。           〔「配付してない」と言う人あり〕 ◎中央生涯教育センター所長(伊藤明穂君) はい。 続いて例規集です。例規集については、今のコンピューターシステム、LANシステムで見れるものですので、ペーパー、この冊子の状態では配付になってはおりません。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。あと1分。 ◆9番(千葉正幸君) やっぱり地区センターというのは、軽く見られているのではないかと思うので、町長部局のほうからすれば係待遇なのです。ですが、教育委員会からすれば教育施設ですから、館長は決裁権と表示権と人事権を持つべきだと私は思うのです。人事権は自分の中の仕事の配分という意味です。表示権は、何々の講座がありますというときは、地区センターの所長の名前を使って文書を出せるわけ、そういう権限を持っているわけです。課長はないでしょう、そういう権限。だから、公民館長とか図書館長というのは、ある意味では課長たちより偉い立場にあると私は評価しているのです。実際はそうではないので、少しその辺の整理をして、働きやすいような体制をつくってほしいとお願いをして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁はいいですか。           〔「答弁はいいです」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君の一般質問を、これで終わります。 △延会について ○議長(伊藤雅章君) お諮りいたします。 本日はこれで延会したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めまして、本日はこれで延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(伊藤雅章君) 本日はこれで延会といたします。 ご苦労さまでした。                                (午後 5時01分)...